先日、某読書会にいってきました。20分くらいの短い時間で本を読んで、その内容をプレゼンするという読書会です。
実はその読書会、本屋さんが企画している読書会で「その場で本を選んで、それを読んでプレゼンする」ニュータイプな読書会です。本屋で行うのでそんな芸当が可能になるわけですね。
で、やってみて思ったこと。
「20分の短時間で読んで、それを発表するのって速読の練習にピッタリじゃない!?」
なぜなら、(1)他人に内容を伝える前提で本を読むと内容の理解が濃くなるし、(2)ポイントが構造化されて頭の中に残るからです。
■■■(1)内容の理解が濃くなる■■■
他人に伝える前提で本を読んでいると、本のポイントはどこ?ということを考えながら読むようになります。
短時間でポイントを探そうとするので、優先順位を付けて文章を読む必要があり、その結果内容の濃い部分がピックアップされるようになるわけです。
ちなみに、短時間で全体に目を通すときに重要なのが目次ですね。
僕の場合は、まず目次の全体に目を通して、作者が言いたいことを推測する作業から始めます。
そして、その推測の内容をもとに、気になる部分があったら文章の本文の部分に移ります。
そしてまた目次に戻り、また気になった部分があれば文章の本文に移り・・・・と言う感じで本を読んでいきます。
これをすると、20分もあれば全体を理解することができますので、個人的にはオススメな読書方法です。
■■■(2)ポイントが構造化されて頭の中に残る■■■
で、大事なのがこのポイントを構造化するということです。
(1)で読み取ったポイントは、自分が理解するだけだと、そのままバラバラな感じで頭の中に残っていることが多いです。
でも、そのポイントを他人に伝えるためには、バラバラのポイントをきれいに構造化して、わかりやすいストーリーにすることが重要です。
ポイントをどの順番で話したら伝わりやすいかなーと考えて整理することにより、ポイントのブロックが頭の中できれいに構造化されるわけです。
他人に伝わりやすいストーリーは、自分にとってもわかりやすいものです。
そんなしっくりなポイントが構造化されたらな、頭の中にも残りやすいってもんですね。
というわけで、20分で本を読んで3分で説明するってのは、本の内容を素早くものにするのに結構いい方法ですね。
実際に人に説明するっていう部分がポイントだと思いますので、ぜひ皆さんも友達とやってみるのはいかがでしょうか。