この記事でわかること
→ 人には考え方、受け取り方に癖があって、それが対話の邪魔をしていることがあるよ
ども、ナカシマです。
最近人の認知について興味を持っています。
というのは、リフレクションって、気づきを生み出すのが主目的なのですが、その気づき(つまり認知)ってどう発生しているのか、もっと詳しく調べてみたいと思ったからですね。
さて、そんな認知を巡る勉強の中で思ったことがあります。
認知には、認知バイアスってのがあって、それが対話を難しくしているのではないか!ということ。
対話、対話っていろんなとこで言われてますけど、実際自分の組織でできるかって言われたら、それは難しいよってとこも多いと多いと思います。
でも、「じゃ、なぜ対話は難しいの?」ってことを深く考えることって、あまりないと思うんです。
今日はそこら辺を、認知バイアスって観点から説明してみようと思います。
■認知バイアスについて
まず、認知バイアスって言葉について説明しますね。
これ、超簡単にいうと「人が犯しやすい勘違い」とか「自分勝手な思い込み」だと思ってくれたらいいです。(bias:バイアスは隔たりって意味なので、認知の隔たりってことですね。)
例えばよく言われている認知バイアスに、後知恵バイアスってのがあります。
これ、ウィキペディア先生によると、「過去の事象を全て予測可能であったかのように見る傾向」ってあります。
ビジネス書とか読んでると、この傾向はよくありますね。
ビジネス書にはいろんな理論がのっていますが、それで過去の問題が全て解決するような気がしません?これはまさに後知恵バイアスからくる認知の歪みですね。
よくよく考えてみると、当然のことながら、全て通用する理論なんて今のとこ無いですよね。でもビジネス書を読んだ後は、この理論だったら全てに通用する!とか思っちゃっうから面白いです。(そして厄介!)
■対話が歪められる
で、この認知バイアスっての、対話をするときにも発生します。
例えば有名ドコロでは確証バイアスってのがあります。
確証バイアスってのは、自分の先入観にもとづいて情報を収集してしまって、その先入観を「正しかった!」と言いたがるバイアスのことです。
対話しているとき思い返してみてください、自分の仮説をもちながら、他の人の話を聞いていませんか?
もっと具体的に言うと、「恐らくこういうことだろう(みたいな先入観)」を持って、他の人の話を聞いてませんか?
そうやって先入観を持ってると、確証バイアスが活躍してくれます。つまりちゃんと相手の話を聞かないで、自分の先入観に合う情報だけをとってしまうんですね。
そうなると、ちゃんと対話ができない。
ということで、対話ではこの辺を傾聴とか言ったり、高位のレベルの聴くとかいったりしてます(なんか流派毎に色々ある感じです)。
傾聴が必要と言われているのは、こんな認知バイアスの罠を抜けるためというのが僕の解釈です。
認知バイアスは確証バイアス以外にもたくさんあります。それこそ、「あー、あるある」ってのばっかりです。
でもこれて避けようと思って意識的に避けるといのは難しいです。
「ありのまま」を見ることってのは、多分相当難しいです。(っていうか無理?)
でも、「ありのまま」はそのまま見ることはできなくても、「自分の認知には、恐らく何らかのバイアスがかかっているな」と思いながら、見ることはできます。
そういうポイントを知って、対話する場合、そうでない場合は結果にも差が出てくると思います。
ということで、対話をするときはぜひ覚えといてください。
「自分の考えてる事・感じてる事は、何らかのバイアスが入っている。」
これを皆で共有できていれば、変な評価や判断が入りにくい場が出来やすいことだと思います。
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