先日、大手町某所にて、超楽しい会を開催してみました。
その名も「組織論×量子論」アナロジー会。
最近、量子論というものが一般にも流行ってきている気がしてて、量子生物学とか、なんかよくわからない分野が沢山出てきているそうです。
何を隠そう、僕は量子化学を専攻していたもので、量子◯◯学みたいなものが出てきたら食いつかずには居られない(笑)
量子論を組織論に適用して色々語っている記事もチラホラ出てきているので、それだったら自分たちでもアナロジーで楽しむ会をやってみようか、ということでやってみました。
アナロジー会で出てきたトピックを数点あげてみましょう。
※ちなみにアナロジーとは「類推」です。組織論のことを「それは量子論でいうなら◯◯だよね」という感じで繋げて遊ぶことをここでは言っています。
※幾分専門用語っぽいのが出てきますが、ご勘弁を。
※また、参加者は理系がほとんどですが、専門を離れて時間が立っている人も多く、議論は学問的には正しくない場合もあります。というかそればっか(笑)
ファシリテーターは行列式だ
これは組織の人をベクトルと捉えて、ベクトルの総和を大きくするにはどうしたらいいのか?って話から。
人(ベクトル)って合成したら、いい感じに強まるもの、弱まるものがあります。
その合成作業を、行列式というものが担当するのですが、それぞれのベクトルをいい感じで合成するものがファシリテーターであって、それって行列式だよね、みたいな話しから。
割り切れないときは無理数にしとけ
仕事においてもプライベートに置いても割り切れない想いはあるもの。
それを悩むのではなくて、何かザクっとしたものに置き換えてみる。
数学者はそれをπとかeとかに置き換えて計算したりしている。
3.141592…として扱うより、πとして扱えばいいよね。という。
観測問題
素粒子は場所や振る舞いを正確に観測するには、「場所や振る舞いに影響を与える」ことが必要。
もう少し具体的に表現すると、素粒子が「そこにいるぞ!」と観測したら、その観測のせいでちょっと素粒子の場所が変わってしまう。
不確定性原理という言葉が有名だが、何かを確定させようとすると、もう一つの何かが不確定になる、そんな原理がある。
それを組織論の方にも適用すると、プロジェクトの管理を考えてみれば、観測ポイントや観測者を多くすると、それの観測自体がプロジェクトの進行に影響を与える。
誰かの仕事を観測すると、そのせいで仕事に影響がでる。
つまり、仕事も素粒子も、観測することは相手を変化させることである。
仕事ではこれを知らない観測者が多い。自分が相手に何かの行動をすると、それが相手にどんな影響を与えるのか、そこを考えて行動する(観測する)のがいいよ、ということ。
ちなみに、最後はニーチェの超人まで話が展開しました。もはや量子論は関係ない?(笑)
次回は組織論×Xアナロジー会
ということで、イベントのハイライトだけを書いてみましたが、すっごく面白かったです。
ただ、ニーチェ付近を話していて思ったのが、量子論(集まったのは物理の人が多かった)の側面から話すより、それを生物学や文学の側面からもアナロジーしたら、もっと楽しいのでは?ということになったんですよね、最後の方では。
確かに、1つの分野から深ぼることも楽しいですが、それを複数の分野で行ったら、更に楽しい話ができそうです。
ということで、組織論×量子論アナロジー会は、次回から組織論を軸にしながらも多様な専門的視点から話を楽しもうということで次の名称にすることにしました。
組織論×Xアナロジー会
ここでいうXは変数です。いろんな専門分野がこのXには入ります。
さて、生物学の視点から、文学の視点から、法学の視点から、組織論を斬りこんだらどうなるのでしょうか。
ゆるく開催続けていきますので、ご興味有る方は話ししましょう。