最近、実践コミュニティについて研究をしています。
研究は「コミュニティ・オブ・プラクティス」という本を中心にして、関連する文献を読みながら、僕の経験と照らしあわせながら進めています。
やっていると、僕が経験上考えてきたことと実に近いことが本にはまとめられており、実験してきたデータが検証された感覚です。
ひとまずの目標は僕の知見と文献の知見からモデルをつくり出して、それを僕の実践に活かしながら現場で検証してきたいと思っています。結果は追って報告します。
さて、そんな実践コミュニティの研究ですが、今回はとりあえずその構成要素について情報をまとめておきましょう。
コミュニティ・オブ・プラクティスによると、実践コミュニティには3つの基本的な構成要素があるということです。
■領域
■コミュニティ
■実践
実はこのコミュニティを構成する要素というもの、まえに僕のブログでもまとめておりました。
今回はコミュニティ・オブ・プラクティスのこの3仮説と、僕のブログの仮説を比較をしながら、考えてみましょう。
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■領域について
まず、領域という構成要素について考えてみましょう。
コミュニティ/オブ/プラクティスには「領域はメンバーの貢献と参加を誘発し、学習を導き、行動に意味を与える」とありますが、あんまり意味わかりませんね。
これ、簡単に言うと、実践コミュニティがある理由、そこに人が集まる共通の関心軸だと思います。
これは僕の考えでいうところの、「共感」ですね。
そのコミュニティをつくる人(コアメンバー)の想いの領域に共感して、メンバーは集まってくるのです。で、その領域に対して、お互いに学び、貢献し、行動していくんですね。
領域は様々でOKです。ただ、その領域は、メンバーの中で共通の理解をとっておくのが大事でしょう。「領域に対するコミットメントのないコミュニティは、友人同士のグループにすぎない」と文献にもあるとおり、共通の領域(共感)があって始めて、集まったコミュニティは可能性をもつわけです。
次回の更新では、2つ目の構成要素「コミュニティ」について考えてみましょう。
(実践コミュニティの構成要素がコミュニティって、これもあんまり意味わかんないですが、僕は違う言葉をあてることで理解しています。まあ詳しくは次回)