ストーリーとプレゼンは相性がいい気がする。「伝える」と「伝わる」その差を生み出すもの

最近ストーリーテリングに凝っています。

きっかけはこの本。

同じシリーズのメンタルモデル(これ)が面白かったので、買ってみたらこちらも面白かったという話です。

ストーリーテリングとはそもそも何でしょうか。

僕なりの言葉で言うなら、人の脳みそに沿った、人が理解しやすい、共感しやすい形でモノゴトを伝える技術って感じです。

■人に伝わるとはどういうことか

そもそも論ですが、よいプレゼンというか良い「伝わる」ということを少し考えてみますと、それは人に認知してもらう+共感してもらうことだと思います。

ただ理解してもらうのが「伝える」、共感まで引き起こすのが「伝わる」そんなイメージです。

もちろん「伝わる」の方が難易度が高くて、それをするために様々なプレゼンの技術が開発されていますよね。

伝えるだけでは人は動かない。伝わることがあってはじめて人は動いてくれるわけです。

■伝わるとは共感を生むこと、自分事として認知してもらうこと

その技術?の一つとしてストーリーテリングってのがあると思います。

最近、物語で伝えろ!なんてフレーズをよく聞きますが、それはまさにストーリーテリングしろ!って言ってることだと思います。

ここで疑問に思うのが、なぜ物語を使うと、人に「伝わる」のか?ってことです。

これも僕なりの解釈で説明すると、物語が人の脳みその特性にあっているから、ということだと思います。

人の認知って、いろいろ癖があります。それは進化の過程で、危険を遠ざけるように、個々人が生存するために最適化されていると思っているのですが、そんな脳の癖の中に、ストーリが好き!ってのがあると思います。

つまり、『脳がストーリーを好むんだったら、それを逆手にとって、ストーリーでいろいろ料理すればいいんじゃない』ってのがストーリーテリングだということですね。

例えば代表的なストーリーの形に、ヒーローズジャーニーってのがあります。ヒーローの旅、というので、みんな人はこのストーリー形式を好むってやつですが、ある日のきっかけ、旅立ち、仲間、敵、挫折、師匠、変容、勝利、帰還、という流れでモノゴトが進むやつです。

ハリウッド映画とかは基本この流れで作られているとか聞いたこともありますが、よくよく考えてみると、ヒーローズ・ジャーニーの形式はそのへんでたくさん見かけるものです。

僕らはヒーローズ・ジャーニーの形式で伝えられると涙を流して自分事に認知する傾向があるんですね。

それをうまく使っているのがストーリーテリングだし、物語で伝えること、ってことです。

ということで、ストーリーとプレゼン、伝える、伝わる、ってことを考えてみたよってことでした。