リフレクション原体験とは:経験学習の加速度が上がるとき

リフレクションカードについて、最近、小学校様からの問い合わせが増えています。
 
僕は小学校からリフレクションに触れることには非常に賛成の立場でして、ぜひ小学校でリフレクションの活動を拡げていきたいと思っています。
 
理由は「リフレクション原体験」をどれだけ早く体験するか?がその子の今後の人生に大きく関わってくると考えているからです。
 
ということで、今回は小学校とリフレクション原体験について書いてみます。
 

リフレクション原体験とは

 
まず、リフレクション原体験から説明します。
 
リフレクション原体験とは「リフレクションで何かに気づき、その後の行動で自分にプラスの結果が返ってきた初めての経験」を言います。
 
皆さん体験あると思いますが、要は「自分の頭で考えて、上手く行った経験」です。これがどれだけ若い頃にあるか?特に子どもの頃に体験しているか?というのが、その後の人の成長に大きく影響していると考えているのです。
 
これは言われてみればそうだと思うんですが、例えば同じ30歳の人間がいたとします。片方は10歳の頃にリフレクション原体験をしており、もう片方は20歳の頃に原体験をしていたとしましょう。
 
リフレクション原体験をすると、人はリフレクションの味を占めます。「あれ、もしかしてこうすれば上手くいくんじゃない?」と考えてドンドン試行錯誤するようになります。10歳で気づいた人は20年間試行錯誤を続けるし、20歳で気づいた人は10年間試行錯誤の経験ができるわけです。
 
つまり単純計算で10年間、試行錯誤の経験の差がでるわけであって、それは同じ30歳の人でも、思考特性や行動特性にかなりの差がでると思うわけです。
 
リフレクション原体験を小さい頃にすればするほど、その子にとって試行錯誤する時間が多くなります。それはすなわち、その後の成長を大きく左右する要素なわけです。
 

リフレクション原体験を思いついた背景

 
ちなみに、リフレクション原体験というアイデアは、リフレクション上手な人を数十人インタビューしていたときでした。
 
リフレクション上手な人から考え方のコツを聞いていると、多くの人に共通する要素があることがわかりました。それが小さい頃のリフレクション原体験です。この人凄いな!って思う人には、ほぼ共通して小学校の頃の気づきがあったのです。
 
ここでは詳しく書きませんが、ある人は先生の言葉の裏を考え、ある人は水泳の練習方法を考えることで、モノゴトが上手くいく経験をしました。
 
  • 先生はそう言っているけど、世の中のルール(自然)はこういう仕組みで動くはずだから、逆に違う行動をしたほうがいいはずだ!
  • 水泳でこれとこれを組み合わせたら早く泳げるようになるんじゃないか?やってみよう!
 
みたいな事を自分の頭で考え、気づき、上手くいった成功体験を持っていたわけです。
 
このリフレクション原体験が、彼ら彼女らに自信を与え、その後積極的に自分の頭で考え、行動する選択を後押ししてきたわけです。
 
これが子どもの頃から続くと、そりゃ「この人、考えて生きてるな。。」という深みのある人間になりますよね。
 

 リフレクション原体験をどうサポートしていけるか?

 
ということで、なるべく多くの子にこのリフレクション原体験なるものを体験してもらえると良いのではと考えておりまして、数年前からはある小学校の先生と協力しながら小学校リフレクションプロジェクトを実践しています。
 
以前はこういう発表会などもしておりまして、着実に効果はあると思っています。
 
 
最近活動報告できてないのですが、地道に進めているプロジェクトでして、2021年はもう少しまとまった発表ができたらいいなと思っています。
 
最近小学校からの問い合わせが増えてきたのは、同じような事を思っている先生方が増えてきた!ということでもあるので、想いを同じくする先生方と活動を拡げていきたいと思う次第です。