モチベーション3.0の真髄とは?その要素となる3つのポイントは熟達からが攻めやすいかも

ふと本棚を見ていたら、久々に目に入りました、ダニエル・ピンクのモチベーション3.0。
以前じっくり読んだ本ですが、それからしばらく時間も経っていて、そんなときにふと目につくということは、これは何かのキッカケだ!ということで、再び手にとってみました。
やはり、時間が経ってから読むと、また以前とは違った響きがありますよね、本って。
ということで、今日はモチベーション3.0について、久々に読んだ結果、次のようなことを考えたのでした。
・モチベーション3.0って、結局次世代のやる気エンジンの中身みたいなもんである。
・そのやる気エンジンを持ってる人はタイプIと呼び名が付いている。
・タイプIは自律、熟達、目的の3つを高度に発達させている。
・それぞれ、目指し方が書いてあるけど、自律と目的は一歩先から。まず、熟達から目指すのがいいかな
ってことでした。
ちなみに次世代のタイプI以外にも、タイプXっていう旧世代のエンジンもあって、旧世代ではアメとムチ(働けば給料上がる)がメインエンジンになってるってことです。
でも、これは今は機能しにくくなっているってことも言っています。
確かにそうですね、今の世代は、高い給料きつい仕事は選びたがりません。次世代のエンジンは目的目標型(生きる意味の追求)なんです。ちなみに旧世代は利益目標型(金の追求)って書かれてますね。

■では、どうしたらタイプIのエンジンを手に入れることができるのか

で、タイプIの方が、楽しいよ〜ってことをいってるモチベーション3.0ですが、そのタイプIへのシフトの方法、なんてのも色々と記載があります。
大きくは、自律、熟達、目的の3つの要素のレベルを上げていけ!ってことを言っているのですが、今のナカシマの見解では、まず熟達から上げていくのがいいんじゃないかなと思います。(以前はここまで意見する知識もなかったですが、今は結構クリアに意見することができます。成長しているようですw)
というのは、熟達というのが一番手を出しやすいから、です。
なぜかを説明するには、自律と目的がちょっと手を出しにくいってことをいう必要があるのですが、すっごい簡単に説明すると次のような感じです。
自律について
簡単にいうと、自分の働き方とかに自分で意思決定ができている状態。仕事の、課題、時間、チーム、手法について意思決定できればOKとあるが、それは結構厳しいこと。もちろん、目指すべきではある。
目的
人生の目的。これを見つけるのは言わずもがなシンドいこと。自分が真に心躍ること、志として持つものは、一朝一夕にはわからない。あのスティーブ・ジョブズですら、毎朝鏡に問いかけて確認をしていたくらい。(詳しくはジョブズ+鏡の問い、で検索!)
ということです。意外と、自律と目的のパラメータを上げるのは難しいです。
熟達も簡単かと言ったら、そうではないですが、取っ掛かりとしてはやりやすいと思います。
では熟達とはどういうことかというと
熟達(マスタリー)
何か価値のあることを上達させたいという欲求。要は、自分の好きで得意で価値があると思うことを伸ばすこと。自分の才能が詰まっている部分を伸ばして、活用すること
なんですよね。
これは実は自分が楽しいと思う活動を続けるだけなので、他の2つに比べて簡単です。
ただ、自分の才能が詰まっている部分を伸ばす、というのがポイントな気はしていて、その才能のポイントってどこなのよ?というのは考える必要があります。
でも、そのヒントは日頃のなんてことない場面なんです。なぜか自分がホッとしている活動、得意な活動、工夫することが嬉しい活動がそれに繋がっている可能性が高いです。
ちなみに僕だったら、それは新しい理論やモデルを考えているときです。既存の情報を繋げて、新しい情報を生み出すとき、本当に楽しいですし、自分を強いと感じます。
そんな自分を強いと感じる瞬間にやっていることが、熟達すべき分野であり、有名なフローを引き起こす分野なのでしょう。
まず、日々の瞬間にある、自分が熟達すべき分野を探してみてください。それがモチベーション3.0、そしてタイプIになるための最初の一歩です。