すっごい前ですが、リフレクションの気づきをレベルアップさせるには「目的を設定するといいよ!」ということを書きました。
人の脳みそは、何かしらの目的を達成するために思考を巡らせます。
「こうしたい!」という目的があって何かを考える方が思考は進みやすいわけでして、目的を決めないままリフレクションするよりは目的を設定してからリフレクションをすると気づきが出やすくなるよ、という記事でした。(もちろん、目的を設定しない方が良い場合もありますが、それはまた別の機会にて)
ただ、目的を見つけることって意外に難しいことでもあって、「それがわかったら苦労しないよ」という声もチラホラ聞こえてきたりします。
ちょっと話はそれますが、僕らは小さい頃から自分で目的を設定するってことが少ないような気がしています。社会や教育の問題ではないですが、今の世の中は明確な目的なんて持たずともなんとかやっていける社会ですので、目的を持っている人が少ないのも当然と言えば当然な気もします。
とはいえ、目的決めるの難しいよね!って言っていて放置してても、それは何も変わらないわけであって、せっかくなら目的をクリアにしてみるのも楽しいことなんじゃないかと思います。
ということで今回のブログは目的の見つけ方!というものを書いてみようと思います。
感情が動く場面を探す
最初に「目的」という言葉について意味を合わせておきましょう。
目的=自分のやりたいこと、情熱が持てる領域
だと今回は定義します。
やりたくないことを目的にしてもしょうがないので、自分が情熱を持てることを目的にする、ということですね。
目的の意味がわかったら、次に自分の感情を起点に目的を考えてみます。
起点にして欲しい感情は次の2点。
- ワクワク、楽しい、止まらない、どうしてもニヤける
- イライラ、意味のわからなさ、どうしてもやりたくない・理解できない
まずワクワク系の感情について。
これはイメージ付きやすいと思うのですが、自分がワクワクすること、人に話してて止まらないことは、目的の起点になり得ます。
自分が何にワクワクするのか、日々の生活の中でそれを意識しながら行動してみましょう。「自分はどんなときにワクワクするんだろうな?」って思いながら生活をしていると、ある場面で「お、今ちょっとワクワクしているぞ!」というのがあるはずです。
テレビを見ているときでもいいし、本を読んでいるときでもいいし、人と話をしているときでもいいし、仕事をしているときでもいいです。
日常のどんな場面でも構いませんので「今ちょっと楽しい!」という瞬間をモニタリングするのです。どこかで自分のワクワク(の片鱗)に気づくと思います。
イライラの感情についても同じです。「どうも納得行かない、意味がわからない」そんな感情にアンテアを立てて日々の経験をモニタリングしてください。同じように自分のイライラのポイントに気づくことができると思います。
見落としがちなんですが、実はイライラのようなマイナスの感情も目的の起点たり得ます。イライラの反対には自分の大切なものが隠れている可能性があるからです。
…ということで、プラスとマイナス、2つの感情がまず最初の起点になります。
感情起点を細分化する
感情の起点がわかったら、次はその場面をさらに詳細に分析してみます。
方針は次の2点です。
- その場面の何はワクワク(イライラ)するけど
- 何はワクワク(イライラ)しないのか
例えば、僕は教育に関して興味があり、人の成長を支援することにワクワクを感じます。
しかしながら、人の成長といってもいろいろありまして、子供の成長支援よりは大人の成長支援の方がワクワクします。(これは時期によって変わってもOKです)
さらに、大人の成長支援の中でも、スキルベースの成長(例えばExcelの関数を使えるように研修する:Do)よりも、精神ベースの成長(例えば仕事に対する志を見つけるワークショップ:Be)の方がよりワクワクします。
そして更に精神ベースの成長支援の中でもAよりBの方がワクワクする…という風に、ワクワクの中身はどんどん細かくすることができます。(もちろん、イライラも同様)
このように好きなモノの中でもちょっとした差異はあるわけでして、その差異を手がかりに考えていくと、自分が本当にワクワクすることに到着する確率を高めることができます。
その細かい部分が明らかになると、自分のあり方/Beingなるものも見えてきます。すなわち、自分の「目的」の近くまで到達してきたわけです。
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以上、今回は感情を起点にして自分の目的(情熱が持てる領域)を見つける方法でした。
自分が情熱を感じることが見つかり、それに集中できるようになったら人生の納得度はかなり上がるでしょう。日々の経験からリフレクションするときの気づきは格段にレベルアップするはずです。