組織開発の新しいモデル:関係性が全ての土台

この間、小さい組織のチームデザイン論なるイベントをやってきました。

『組織開発』という言葉をキーワードに、半年間にわたる理論と実践をお話させてもらいました。

ちなみに組織開発って何?という方に一言で説明すると、組織開発とは「組織の目的を達成するために、みんなが働き方に満足しながら、かつ最高の成果も出している状態をつくること」と考えてよいかと思います。(もちろん、色んな定義がありますが、イメージレベルではざっくりこれくらいでいいでしょう)

実際にナカシマの仕事でも、組織開発というカテゴリの仕事が伸びを示しておりまして、ちょっと面白い状況です。

今回はその組織開発で中島が考えている、実践から生み出したモデルを公開してみたいと思います。

■組織を変える新しいモデル:名前はまだない

ということで、早速ですが、図です。

今考えている新しいモデルは次の図でモデル化されています。

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組織開発モデルver.0.8

はい、まだ名前の無い、オリジナルで考えているモデルです(笑)

モデルの発想の原点は、これまでも何回も紹介している「入門組織開発」の本から。

この本に、組織開発のカテゴリっていって、次のような図がのっています。

入門組織開発:中村和彦より引用

入門組織開発:中村和彦より引用

これを参考にナカシマなりの知見でまとめてみたのが上の三角形の図のモデルになります。

■全ての土台は関係性である

この図の特徴は、関係性が土台にあるという部分です。

組織開発の本の図では、関係性はソフトな側面というところに属していて、人(タレント)と同じ階層になっています。

しかしながらこの「関係性」。

僕はタレントマネジメントと同階層ではなくて、それよりも基本部分にあるものだと考えています。

というのは、関係性があってこそ、人(ソフトの部分)のマネジメントが実行できるからです。

人のマネジメントをするには、チームメンバーとの対話が必要です。その人にどんな才能があって、それをどう行動すれば活かすことができるのか。そんなことを社員を含めた各ステークホルダーと一緒に話し、合意するプロセスが必要だからですね。

関係性は全ての土台です。

関係性という土台があるからこそ、タレントマネジメント、モチベーションマネジメント、戦略の実施や業務フローの遂行が気持よくできるわけですね。

■関係性をどうつくっていくか

ではそんな大事な大事な関係性をどうつくっていけばいいのでしょうか。

それが図に記載のある関係性のレベルにあります。

レベル1〜レベル4まで4段階の関係性があって、目指すは共に変化することのできるレベル4です。

これを説明したのが、先日開催した、小さな組織のチームデザイン論、なのでした。実施報告はまた別でブログ書こうと思います。

・・ということで、今回は、組織をよくするためには「関係性」が超大事で、それが一番の土台なんだ、ということを覚えて頂ければと思います。

リフレクションという言葉が、全然出ていませんが、リフレクションは全てのSTEPで重要な位置を担っています。その辺もまた次回書いてみようと思います。