【この記事はメール版で過去に配信した記事です】
今回の記事は良い関係性をつくるため大事だと考えていることを共有してみます。
チームで成果を出すためには、一人ひとりの関係性は非常に大事です。
もう、ほんとーーーーーに大事。
この関係性を見ていないために、どれだけのチームが損をしているか。そんなことを最近は思います。
最近は僕のブログにも「チームの関係性」に興味を持って訪れてくれる人も多くなっているようです。
それはドンドン記事を書かないといけない!ということで、本記事ではチームの関係性を高めるために、幾つかポイントを紹介してみようと思います。
- 関係性はまずお互いに興味を持つことから
- 興味はストーリーで喚起される
- 興味を持ちつつ、心理的安全性を高める
- 関係性は常にメンテナンスが必要である
一つ一つ見ていきましょう。
(1)関係性はまずお互いに興味を持つことから
メンバーとの関係性を作っていくにあたり、まず始めたいことはお互いに興味を持つことです。
人が相手に好意を持つ条件として、「自分に興味を持ってくれる人」という条件があります。
例えば、初対面の人と沢山出会う場(交流会)などで、この人とは今後の関係を持ってもいいかなーと思う人って、自分の話に興味を持ってくれる人だと思うんですよね。もちろん、そうでない場合もありますが、自分の話に「ふーん(興味ないね)」という態度を取る人とは、今後なんらかの関係をつくろうとは思いにくいはずです。
まず、相手の話に興味を持つこと。ここかが全ての始まりだと考えます。
(2)興味はストーリーで喚起される
とはいえ、相手の話に興味を持つって、難しい場合もあります。
どうしても興味がわかないという場合もありますよね。
そんな場合には「ストーリー」を使うことをお勧めします。
どーいうことかと言うと、話にストーリー性(意味性)を見ながら話を聞くということです。
例えば、映画を想像してください。
最初は主人公の事は何もしりませんが、主人公のストーリーが話されると、次第に没入し、最後は涙を流すほど感情移入することだってあります。
映画を見ているように、相手の話しをストーリーで解釈しようとするのです。相手がそう考えるのは、その背景にどんな体験があるのか?そこでどんな感情をもって、どう過ごしてきたのか?なぜ今のその人はそう考えるようになったのか?そんなストーリーを追って、相手の話を聞いてみてください。
その背景を考えると、自然とその人に興味がでてきます。(蛇足ですが、インタビューが上手い人なんかを見ていると、このストーリーを追いながら話を聞いているなーと思います)
(3)興味を持ちつつ、心理的安全性を高める
さて、相手に話にストーリーを感じて興味を持つことが大事だよ、という話をしてきたのですが、そのためには「自己開示」というのがポイントになります。
ストーリーを話しても、それが嘘だったり、大事なところが隠されたりしていると、話の場は白けたものになってしまいます。
自己開示して本音の話に近づく。そのためには、そこが安心安全の場であることが必要です。これを別の言葉でいうなら「心理的安全性」です。
「あ、この場所では、思っていることを素直に何でも言っていいんだな」ということを、そこにいる人達が共有することが大事です。
心理的安全性については、以前「チーミング」という考え方の本を媒介にして、こちらに記事に詳細を書いています。
詳細は記事を読んでもらえたらと思いますが、心理的安全性を演出するポイントを抜き出すと次の3点です。
- その場で位の高い人が
- 自分の失敗談を話す
- 自分もよく間違うことを積極的に示す
このような演出(といったらアレですが。。)をすることで、その場にいる他の人達は「あ、そうなんだな、偉い人でもそんな感じなんだから、自分も多少間違ってもいいんだな」と思ってくれます。
この空気を少しずつ作っていくことがポイントで、リーダーが積極的に自己開示して敷居を下げておくことは、心理的安全性の高いチームをつくるための布石になることだと思います。
(4)関係性は常にメンテナンスが必要である
で、最後です。
(1)~(3)を通して、チームに良い関係性が出来たとしましょう。
よくあるパターンは「よしよし、関係性はできたから、これでOKだな!」と、ここで関係性へのアプローチを止めてしまうことです。
これは口を酸っぱくして言いたいことなんですが、関係性って定期的にメンテナンスしないと下がっちゃうものなんです。そこには次の原則があります。
- 関係性は固定しない。日々変化していく
- 関係性は何もしないと減少していく
前者はメルマガの読者ならすぐに納得すると思います。人と人との関係性って、日々うつろいゆくものです。これまで良好だった関係性が、たった一言だけで悪くなってしまうこともしょっちゅうあります。
まず、関係性は固定しないものであること。それを把握してください。
そしてここが大事なポイントなんですが、その固定しない関係性は放置していると悪い方向にいくのです。
みなさんも経験あるかと思いますが、例えばSNSで一度友達になったのに、ずーっと連絡をとらないと、なんとなくお互い気まずい雰囲気になって、「あの人、私の事嫌いなの?」とか思ったりしますよね。(実際はそんなことはないのでしょうが)
これなんか、関係性を放置することで自動的に悪い方向にいく良い?例だと思います。
関係性はちゃんと立ち止まって定期的にメンテナンスしてく必要がある、というのが僕が主張したいポイントです。
チームにも関係性をつくったら、定期的にメンテナンスしてください。
それは例えば飲みに行くでもいいですし、日頃の小さな声掛けでもいいです。
「あいつはわかってくれている」という思い込みは危険です。常にコミュニケーションをとり、関係性はメンテナンスされるものだと肝に銘じて頂ければと思います。
ちなみに、それを簡単に実行するツールというものがございます(宣伝です(笑))
そう、リフレクションカードというものがそれでして、とくに関係性のメンテナンスには、Personal、Regularが効果を発揮します。
詳細はこちらのページや、あとはファシリテーション講座で詳しくお伝えしますので、ご興味ある方はぜひお気軽にお越しください。
ということで、関係性に関する考察でした。
忙しい日々が続いていると思いますが、関係性のメンテナンスもぜひ実施してくださいね。