先日、ある大学にてリフレクションカードのワークを実施してきました。
大学3年生と4年生が混じったチームでやってきたのですが、大学生が面白いことを言っていたので、ブログでも簡単に紹介してみようと思います。
今回ネタで考察したい大学生の発言は「自分はモノゴトを考えていないと思っていたけど実は考えていた、ということに気づいた」というものです。
結論からいうと、今回のブログでお伝えしたいことは「リフレクションをすると自己の新しい側面に気づいて自信が出るから、やってみて!」ということです。
もう少し詳しく書くなら、
- 自分に対して『私は物事をあまり考えていない、日々ふわっと生きているな』と考えている人は、
- リフレクションをすると
- 自分が実は物事を考えていたことや
- 自分の物事の判断基準などに気付くことが出来るよ。
- だからリフレクションしようね。
ということです。
では、そんなことに気づいた大学生の発言を分析してみましょう。
自己認識として「自分は日々ふわっと生きている」と考えている人が、なぜか多い
では大学生の発言「自分は物事を考えていないと思っていたけど実は考えていた、ということに気づいた」の「自分は物事を考えていないと思っていた」について。
ここでのポイントはまず大学生が「自分のことを物事を考えていない人」と認識していたことです。
日々フワッと生きていてあまりモノゴトを考えずに行動をしているという、自己イメージを持っていたんですね。
僕はいくつかの大学でワークショップをやっていますが、どの大学でも「自分はモノゴトを深く考えていない」という自己イメージを持っている学生が多いと感じています。
そして実はこれ、社会人が集まるリフレクションのワークショップでも同じことが起こっています。大学生と同じように社会人も自己認知として「自分はあまり物事を考えていない」としている人が多いんですよね、なぜか。
言葉に出してみた結果
さて、そんなゆるふわな自己認識の学生がリフレクションカードを使ってワークをしてみるとどうなるのでしょうか。
リフレクションカード使ったワークショップでは、学生は周りの人からどんどん質問されていきます。
– なぜそうしたの?
– その時どんな準備をしていたの?
– その時何に迷っていたの?
– 誰が助けてくれたの?
それらの質問に答えていくと、学生は話しながら気づくのです。
– 私こう考えてたからそうしたんだな
– こんな準備していたからうまくいったよね
– 不安だったのはここだったなぁ
– あの人がここで助けてくれたから出来たんだよね
ということに。
行動の裏には必ず判断がある
普段何も考えずに行動していると思っていても、その背景には必ず何かしらの思考や判断があります。
ただ厄介なことは、その判断は無意識側で行われることも多いんですね。
なので、思考をモニタリングすることに慣れてない人は「何も考えずに行動している」と思いがちなんですが、行動の背景には何時かしらの判断が隠れているものなのです。
リフレクションでは、それを他の人の質問を媒介に思い出すことができます。
そしてそこに至れば、「あ、私も意外に考えてるじゃない!」ということに気づくわけです。
その大学生は当初自分のことを「何も考えていない学生である」と認識していました。
でも気づいてみれば「意外に考えている大学生」だったのです。
感想を言っていたときの学生は、少しびっくりしたような顔をしていて、自分に対して自信がついたような話しぶりが印象的でした。
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ということで、ある大学にてリフレクションカードのワークショップをやってきた結果の報告と学生の言動の考察でした。
前述しましたが、「自分は何も考えずにフワッと行動する」と自己認識している人は社会人にもかなり多いです。
それが原因で自分に対して自信がないと感じている人は、ぜひリフレクションをしてみてください。
自分の過去の行動(成功体験がいいです)について、「なぜそう行動したのか」、「その背景にはどんな自分の価値観があるのか?」ということを考えてみてください。
きっと自分なりの判断基準や、価値基準に気づくことができます。
そうすると、「自分も意外に考えて行動できるじゃない」と意味付けすることができて、日々がもっと楽しくなることだと思います。