リフレクション実践研究会、キックオフ!

この記事でわかること
→ リフレクションにはWantが大事。企業では一人ひとりのWantを大事にしているのか?

 

昨日より、リフレクション実践研究会なるものを始めました。

これ、「働く」の文脈において、リフレクション(振り返り、内省)を研究する会です。

リフレクションが企業文脈において

  • どう機能しているのか
  • どんな構造があるのか
  • それを自分の職場で実践するためにはどうすればいいのか

そんなことを研究する会です。

今回、その会のキックオフということで、手を上げてくださった方々と一緒にキックオフを行ったので、ブログでも報告しておきます。

継続して、振り返りやリフレクションが企業の中に定着し、変化する組織が増えるよう活動してみたいと思います。

■Input&Creation

リフレクション実践研究会は、InputとCreationの2つ活動を行います。

Inputは、まずリフレクションについて知るパートです。リフレクションはまだまだ知られてない言葉と概念でして、まずそれについて知ることが必要だと。また、実践者を各回ゲストに呼ぼうかと考えておりまして、各現場での取り組みをInputしようという試みも含まれています。

Creationは、リフレクションの理解、実践を創りだそう!というものです。参加者でワークを行いながら、リフレクションについてその「知」を構成していこうという試みがこのCreationです。リフレクションはアカデミックの中でも模索が続いているものですし、この研究会では理論の立場というよりは実践の立場からリフレクションを深めていきたいなと思っています。

Input&Creation。

これを1つのキーワードとして、実践研究会を続けていこうと思います。

■今回のInputは

初回のInputは、ナカシマより発表させて頂きました。

今回は初めてということで、まずコルブの経験学習モデルを基本に「リフレクションって何?」に対する「あ、それね!」を持ってもらうことから始まりました。

経験学習モデル、参加してくれてる方おなじみのこの図です。

経験学習モデル、参加してくれてる方おなじみのこの図です。

で、リフレクションに関しての概念がある程度モヤっとして現れてきた所で、次のCreationへ。

■今回のCreationは

初回のCreationは、リフレクションの構造化をやってみよう!と題打って、カードワークを行いました。

リフレクションって何かわからないので、まずはその全体像を認識してみよう!というのがこのワークの趣旨。

KJ法を参考にしたグルーピングワークで今回はCreationに望みました。やり方は次の通り。

  1. 参加者各自で「リフレクションが起きている場面」を考え、カードに書き出す。
  2. 直感で関連するカードをグルーピングする。
  3. グルーピングされたカードにどんな意味があるのか、リフレクションが発生する構造にどんな共通構造があるのか、ディスカッションする。

※実践研究会では、こういうワークについてもプロセスを公開してこうと思います。

こんな感じでカードに書き出していきます。

こんな感じでカードに書き出していきます。

今回はおよそ40分ほどのワークでしたが、なかなか面白いOutputができたと思います。

■Output

まず、リフレクションが起きている場面は次のような種類があることがわかりました。

  • 自分のことについて考えている場面
  • 人との関係性について考えている場面
  • 相手にわかりやすく伝えようとしている場面
  • 感情が動いた場面
    などなど

色んな場面があってまだまとまりはない感じですが、ここから1つリフレクションが起きる条件が示唆されました。

リフレクションが起こる条件:何かのWantがある。

リフレクションって、それが発生するまでに「何かの条件(土台)」があって、その条件が成立しているときに「スイッチになる経験」をすると、強烈なリフレクションが起こる、ということです。

そのWantがないと、スイッチになる経験をしても、うまくリフレクションのスイッチが入らない。経験は、残念ながらそのままスーッと流れていってしまうわけです。

でもWantがあると、スイッチになる経験をしたときに、ビビッとアンテナに反応するわけです。その場で反応しなくても、感覚に引っかかっていて、電車に乗って帰宅しているときや、お風呂に入っているときなど、ぼーっと考え事(リフレクション)しているときに、「これだ!」みたいに反応するわけです。

この条件となるWantを持つことが大事だよねーとなり、話はビジネスパーソンのWantへ。

というのは、ビジネスパーソンって、基本的にMustやNeedで仕事をしていないか?という疑問があるわけです。

Wantが大事っていうけど、企業ではそんなもの(極論)必要なくて、求められていることに従っていればいいわけです。

つまり、会社っていうのは、Wantを持ちにくい環境なんじゃないか。そんな環境でリフレクションを上手にやれっていわれても、それは難しいことなんじゃないか、とそんな話がでてきました。

会場には社労士の先生も来てくれていたのですが、先生曰く「面白い社長さん、リフレクションが上手だなーって社長さんは、みんなこのWantを明確に持っているよねー」との追い打ちを打つエピソードも。

うむむ、これは会社でリフレクションを実践するには、まず従業員にどうWantを持ってもらうか、ってのを考えることが重要かも

そんなことが示唆されたワークでした。

■リフレクション実践研究会、続けていきます。

ということで、初回の実践研究会は大いに盛り上がり、面白いCreationができたと思います。

このCreationは、次回の実践研究会へ引き継ぎます。

出てきた知見は次へ生かしてこそ、です。

各自の現場で実践して頂き、その結果をもとにまたCreationを繰り返していきます。

ご興味のある方は、ぜひ一緒にリフレクションを実践・研究していきましょう!

日程はブログとメールマガジンで告知しますので、チェックして頂くかご登録して頂ければと思います。

※ちなみに、メールマガジンに登録するこんな小冊子もついてくるので、振り返りや経験学習の力を高めたいと思う方は登録して損はありません(笑)

どんな知見が生まれてくるか、楽しみです!!