この記事でわかること
→ これから「個」が活躍する時代になる理由
いろんなところで言われている事ですが、ナカシマもこれからは今以上に「個」が活躍する時代がくると思っています。
一億総中流の時代、活躍するのは「個」ではなく「集団」でした。個が集まったものである集団、つまり企業が圧倒的な力を持ち、大きな企業がほとんどの利益を生み出している時代でした。
でもですよ、これからは違うと思うんですよ。
大企業のフィールドもモチロン残りますが、これからはより個人とか小さな集団向けのフィールドが広がります。
今回はその理由と、これから「個」が創造的に活躍する時代が来る背景をまとめて見たいと思います。
・市場のニーズが多様化し、本質化している
・多様化の要因:モノの飽和
・本質化の要因:社会気運の変化
・個人化の要因:メディアの変化
・創造的な個が活躍できる条件が揃っている
■市場のニーズが多様化し、本質化している
それでは、個人が活躍できる理由に入りましょう。
最初の理由は市場が多様化しているということです。
一昔前まで、市場のニーズはそこまで多様ではありませんでした。
高度成長期には3種の神器という言葉がありましたが、みんなテレビが欲しいし、冷蔵庫が欲しいし、洗濯機が欲しかった。
皆が一様なニーズを持っていて、傾向として市場は一様で巨大だったのです。
しかしながら、その巨大市場はなくなってしまいました。
市場は、一様で巨大な市場から、多様で小さな市場に変容したのです。
図で示すとこんな感じ。
最近、良く聞く言葉に「モノが売れない」というのがあります。
ニーズが細分化して小さくなっているのです、そこに合わないモノは中々売れないのでしょう。
作れば売れた時代はとうの昔に終わったのですね。
■多様化の要因:モノの飽和
では、その多様化はどのようにして起こっているのでしょうか。
一つは基本的ニーズを満たすモノが、もう飽和したことが挙げられるでしょう。
テレビに冷蔵庫に洗濯機に、基本的モノはほとんどの人が持っている時代です。
図で表すとこんな感じでしょうかね。
一様で基本的なニーズは既に飽和しています。残っているのは個人それぞれのニーズであり、それは多様化したニーズになるわけです。
■本質化の要因:社会気運の変化
ニーズが多様化したことはわかりました。
では、ニーズの本質化とはどういうことなんでしょうか。
図を見てください。
図は社会機運の変化を、成長の期待値を変数として考えたものです。
成長の期待値が高いとき(図の左側のとき)、モノの本質的価値はそんなに重要視されません。勢いや流行でモノが沢山売れていくことでしょう。
一方、成長の期待値が低いとき(図の右側のとき)、モノはその本質的価値が重要視されます。このステージでは勢いや流行ではモノは売れず、本当にニーズに沿ったモノだけが売れることになります。
現在はもちろん成長の期待値が低い状態です。私たちはモノを買うとき、その本質的な価値を考え、その価値と比較してモノを購入しますよね。
本質的なモノ、が大事になるのです。
■個人化の要因:メディアの変化
市場が多様化し、本質化していることはわかりました。
ではなぜ、ここに来て個人が強くなってくるのでしょうか。
要因の一つはメディアの変化でしょう。
一昔前は、メディアといえばテレビや新聞などのマスメディアでした。
マスメディアは巨大なニーズにアプローチするのは得意ですが、小さなニーズにアプローチするのは不得意です。
費用対効果が悪くてやってられないんです。
一方、個人的なメディアであるソーシャルメディアは、小さなニーズに小さくアプローチすることが得意です。
情報はタダ同然で発信できるので、個人でも運用ができますし、多様なニーズには多様な個人がアプローチするのが最適です。
■創造的な個が活躍できる条件が揃っている
ということで、何かクリエイトしたい個人や小規模の集団にとって、今のニーズが多様化した状態はすごくチャンスなわけです。
市場は大きくはないですが、少ない人数でなら十分に魅力的な範囲です。
そんななか、個人が創造性をもって、ニーズに合致する本質的なモノをつくることができたなら、どうなるのでしょうか。
そりゃ、喜ばれますよね。
では、そんな創造的な個人になるにはどうすればいいのでしょうか?
その鍵こそが、リフレクションなのです。
リフレクションとはざっくり「振り返り」という意味ですが、その「振り返り」こそが、僕らの未来を創造することにつながります。
フライデーリフレクションでも、この辺りはプログラム化して、ノウハウを提供したいなーと思ってます。
楽しく学べる場と、本気で学べる場の融合が必要になりそうですね。
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※満席になったため募集停止しました。ご興味をもって頂いた皆様、ありがとうございました(‘∀`)