飲食の専門店化と人のキャリアを考える:ステーキ型キャリアが価値を生む?

昨日、いきなりステーキというお店にいきました。

どうしても肉が食べたくなり、ついつい(笑)

スタイルは立ち食い?のステーキ屋さんであり、その分回転率も高いので、肉時代の価格は安くなっていて、お客としては美味しい肉を安い価格で食べられる!ってことが売りのお店なのでしょう。

実際コスパはいいと思います。旨いものを食べる、飲む!という経験を買いにいくなら、結構ありだと思います。

さて、そんないきなりステーキで、肉を食べながら考えていました。

「最近、専門化が流行ってない?」

これ、肉の専門店というよりは、「肉を食べる」専門店ってことです。

飲食って、食べること以外にも価値があるわけじゃないですか。友人とかと一緒にいって、そこでの会話、雰囲気、時間をトータルで楽しむものだと思ってます。飲食店の提供している価値って。

しかしながら、最近はこの「周辺価値」とでもいうものが、ごっそり取り除かれて、「飲食価値」とでもいうべき、「食べる」に特化した専門店がでてきていると思うのです。

言うならば、そのポジショニングは、席がある飲食店と、弁当屋の中間みたいなもんですかね。

そう、「提供する価値」の専門化が行われているのです。デパートはもう要らない、専門店でいい、って流れが、飲食店でも起こっているのです。

■「提供する価値の専門化」ってのは働く人のキャリアにもある?

肉を食べながらそんなことを考えていたのですが、この「提供する価値の専門化」ってのは、人のキャリアにもあてはまると思います。

どーいうことかというと、何でもできる高コストの人(旧来の飲食店)と、あることは抜群に上手い低コストの人(ステーキ専門店とか)の2種類に分けられるよねって考えたのです。

何でもできる高コストの人の方が、目指すべきキャリアなのかなとも思ったのですが、今の時代、最初に目指すのはステーキ型のキャリアかなとも思います。いや、多分、最初はステーキ型のキャリアから始めた方がいいきがします。

理由は、他の物で代替が効かないこと、それが価値を生むからです。

ステーキ型のキャリアって、最初にある領域で代替が効かない領域、をつくることだと思います。その一点に関しては、周辺より自分が一番、頼むならあいつに頼め!ってポジションにいくことだと思います。

そうすると、最先端の仕事、チャレンジングな仕事が回ってくるようになり、それを糧にさらにレベルアップできる、なんてイメージです。

そういう美味しいポジションにいかに早く到達するか、ってのはキャリアデザインをするときの1つの考え方としてはありだと思う次第です。

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ちなみに、それだから、いきなりステーキは、結構店舗が増えているのだと思います。
肉を食べる体験を低コストでする。ここに的を絞って、他で代替が効かないことをしたってことだと思います。

人のキャリアでもこのステーキ型戦略(と勝手にいいましたが)を目指してみるのもアリですね。