最近、「問い」について考えています。
問いって、めっちゃ大事なんです。
どんな問いが人の行動を引き起こすのか、どうやって問いを出せばいいのか、そもそも問いとは何なのか・・・など色々考えてます。
今回はその考察から出てきた「問いを考える際の4つのベクトル」についてまとめてみようと思います。
頭が煮詰まっている時、話が詰まった時など参考にして頂ければ面白いかも!
■ざっくり目次
・全体像
・ベクトル1:What?~それは何?~
・ベクトル2:Why?~なぜ?~
・ベクトル3:How?~どうやって?~
・ベクトル4:True?~そもそも、そうなの?~
では始めましょう。
■全体像
まずは全体像からです。
図を見てください。
これが問いの4つのベクトルです。
ベクトル1~3は良く見るベクトルだと思いますが、4は結構忘れ去られがちなベクトルですね。
巷ではクリティカル・シンキングとか言われてるのは、この4のベクトルに近い気がしています。
で、この4つのベクトルで問いを出すと何が嬉しいのか。
話し合いの場で、それぞれにどんな機能があるのか。
ちょっと考えてみましょう。
■ベクトル1:What~それは何?~
このベクトルは、「在るものを明確にする」という機能があります。
皆で話しているときに、そこに何があるのか、みんな抽象的にもやっとしたものをイメージしてるけどそれは具体的にはどういうものなのか。
そんな「在るもの」を明確にするのが、この「それは何?」のベクトルです。
言い換えたり、少し具体的にしてみたり、皆にその存在を理解し、認識してもらうベクトルですね。
そこに在るものを認識できるからこそ、皆で議論(それをこねくり回す)できるようになるわけです。
■ベクトル2:Why~なぜ?~
このベクトルは、「理由・意味を明確にする」という機能があります。
「Whatはわかった。でもそれをやる意味がわからない」とか、そんなときに力を発揮するベクトルです。
人って理由がないと嫌なんですよね。
何か面倒くさいことをするときとか、この機能は超大事です。
皆でしっかりWhyを共有し、意味付けをしてこそ、行動のエネルギーが生まれるのですね。
■ベクトル3:How~どうやって?~
さあ、後半戦です。
Howのベクトルは、「やり方を明確にする」という機能があります。
WhatやWhyでやる気になったとしても、そのやり方がわからないんじゃ行動できないわけです。
どうやってやるの?それは現実的に可能なの?とか、そんなことを皆で共有することが、このHowの機能ですね。
■ベクトル4:~そもそも、それでいいの?~
で最後、「そもそも」です。
このベクトルは、「その前提を明確にする」という機能があります。
ベクトル1~3で色々考えてきたとしても、その土台が間違っている可能性だってあるわけです。
例えば、ある病原菌に効く薬を開発しようと皆で考えていたけど、そもそもその病原菌は根絶されていた、とかそんなパターンです。
ただ厄介なことに、この「そもそも」ってのは、意外とわかりにくいのです。
というのも、「そもそも」ってのは前提を見直す機能なわけですが、前提は「前提」なので、アタリマエのことって認識をされているからです。
「それ」は「そう」であって当然なのです。だから「前提」って呼ばれるわけですね。
ただ、この前提は誤っていると後々大変なことになります。
「そもそも」は定期的に考えて、方向性を常に更新していく必要がありそうですね。
ということで、問いを考える時の4つのベクトルについて考えてみました。
モヤモヤと考えが煮詰まったとき、会議の話が詰まったときなど、参考にしてみると面白いかもしれません。