力強い問いをつくるには〜前提、バイアスを崩すべし〜

最近「問い」について考えています。

リフレクションカードっていう問いが書いたカードをつくっているのですが、その問いってどうやって考えるの?っていろんな人に興味を持っていただきます。

そこで今日はナカシマが考える力強い問いについてその生み出し方をちょっと書いてみようと思います。

そもそも問いとは何か?

ということで、まずは問うことの目的から考えてみましょう。

僕たちは問いによって、何を得たいのでしょうか?

結論からいうとシンプル「気づきを得ること」だと考えます。

あることについて悩み考え、その解を得る。それが問うことの根本的な機能だと思います。

つまり、力強い問いとは、

・問いの本来の機能を発揮するもの
・それは深い気づきを僕達に与えてくれるようなもの

だと定義することができます。

深い気づきとは何なのか?

では深い気づきとはどのような気づきなのでしょうか?

僕達が「深い!」って思うとき、それはどんな場合なのでしょうか?

その辺を色々考えてみると、気づきの周辺には次のようなフレームがあることが見えてきます。

気づきの4象限

これ、どっか昔にブログに書いたような気もしますが、僕がリフレクションのセミナーとかでよく出している考え方です。

縦軸に「知ってる、知らない」横軸に「前提に合う、合わない」をとるんです。すると、気づきの領域を4つにわけることができて、これを気づきの4つのレベルなんて言ってたりします。

この図において、深い気づきとは、前提を崩す側の気づきです。

僕らがガツンと衝撃をうけるのは、大なり小なり、自分の前提が崩れたときです。これまで◯◯だ!と思っていたものが、実は▼▼であった!みたいなことに気づくと、人は大きな衝撃を受けます。

これの最たる例が、海外旅行とかでしょう。

よく、若いうちに海外に行くといいよ、自分の世界が崩れるから、なんていうコトが言われていますが、それはまさにこのリフレームの気づきを生み出すからだと思います。

海外に行くと、日本とは全然違う光景が広がっているわけです。コンビニで、レストランで、買い物で、日本の常識は通用しません。気を抜けばぼったくられますし、詐欺などの被害に合うこともあります。

そうやって自分の前提と違うことに気づくと、人は大きな衝撃をうけます。

・・・そして繰り返しですが、この大きな衝撃を生み出すような問いが、力強い問い、なわけです。

つまり、力強い問いとは、

・問いの本来の機能を発揮するもの
・それは深い気づきを僕達に与えてくれるようなもの
・それは自分の前提を崩すような部分から生まれる

ということができます。

力強い問いを設計したい人が考えるべきことは、問いを考えてもらう人が、場がどんな前提を持っているのか、それなんです。

前提ってのは、常識といってもいいかもしれないですし、バイアスといってもいいです。もしくはメンタルモデルなんていい方もありますし、固定観念といってもいいでしょう。

そんなものを発見して、それに疑問を投げかける問い。

それが力強い問いの一つの重要な要素だと思う次第です。