成功循環モデルというもの。結果を出すには、まず関係の質にアプローチする

今回はダニエルキムという学者さんが提唱した成功循環モデルというのを紹介したいと思います。

成功循環モデルは、組織開発の文脈で結構使われている基本モデルです。わかりやすいので、ぜひ頭の片隅に入れておいたらいいと思います。

■成功循環モデルは4つのループで構成される

では、早速そのモデルを見ていきましょう。

成功循環モデルとは、図のように4つのループで構成された流れのことをいいます。

seikoujyu

ざっくり紹介すると、組織が結果をだすために、まず関係性の質に注目します。関係性の良い組織は思考の質が高まり、思考が高まると行動が高まる。そして結果的に結果がよくなる。そんなモデルですね。

面白いところは、「結果」を出すために「結果」に注目しない、という考えができることだと思います。

結果を出すなら、結果を指標にしたいと思うじゃないですか、普通。でも、このモデルでは、結果を出すために、関係性の質を指標にすることができるわけです。

子を見るなら親を見ろ、みたいな話もありますが、まさにそれと似たようなロジックです。そのように少し視点をずらしてモノゴトを始めてみると、グッドサイクルができるといいます。

■グッドサイクルとバッドサイクル

図に少し書いてあることですが、成功循環モデルにはグッドサイクルとバッドサイクルがあります。

2つとも、その名の通りこのサイクルがどう機能しているかってのを表していますが、これはまさに、ですね。

特にバッドサイクルに入ってると、これをどうにか脱出しないといけない!ということで、成果を出せ出せ!ってなってしまいそうですが、そうなると更に深みにハマるという残念なサイクルです。

その残念なサイクルから抜け出すためには、最初ある程度の時間は覚悟して「関係性の質を高める」ということを目標におくわけですね。

この間、カッコイイ女性が言ってました。「行動が上手くいかないとき、その目標を少しずらしてみる」と。

結果がでないなら、結果を出すところに目標を置くのでなく、結果を生み出すもの(このサイクルでは関係性、ですね)に目標を置いてみると、グッドサイクルの始まりになるのだと思います。

ということで、ダニエルキムの成功循環モデルでした。

皆さんの組織でも、ぜひ適用させて考えてみてください。