絶対的に正しいものはなくて、「その時の状況に応じて正しいと思われるものがある」

 
以前、こうツイートしたことがありました。
 
改めてリフレクションについて学び直しをしていてショーンの考察を読んでいたときに思ったことなんですが、プロフェッショナルほど「状況に応じて」という考え方で物事を推し進めているよなぁ、というのが今回のブログの内容です。
 
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ドナルドショーンはReflective Pactitioner、つまりリフレクションをする実践家についての研究で有名な学者さんですが、ショーンはその研究の中で技術的合理性という考え方の限界を指摘しました。
 
どーいうことか簡単に説明します。(以下、僕なりの解釈)
 
技術的合理性という考え方は、仕事における問題解決にはパターンがあるから、そのパターンをしっかり理解して、決まった道具で決まった手順でやったら、問題は解決する!という考え方です。
 
専門家とは、そういう物事を科学的に分解、パターン化して標準化した手法を用いる人たちを指しますが、そういったモデルは限界があるんじゃない?というのが、ショーンの指摘です。
 
当たり前のことですが、同じ専門家が同じ実践をしたとしても結果は違うことってたくさんあります。例えば学校の先生は教育の専門家でありプロフェッショナルであるわけですが、同じような実践を同じようにしたとしても結果は全く異なることになるでしょう。
 
本当のプロフェッショナルとは、標準化された技術だけに頼らず、現場で起こる様々な不確実要素に対し良い実践を行う専門家である。
 
そんなことをショーンは言っているんだと思いますし、僕らが日々仕事で実感いることもそうでないかと思います。
 
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さて、このような文脈に立てば、絶対的に正しいものは消えてなくなります。
 
毎回異なる不確実性に、柔軟に対処しないといけない。
 
もちろん、適当に対処するだめなので、その不確実の中でも正解!と思われる選択肢を実行する必要があるわけです。
 
ということで、最初のツイートに戻ってきますが、
 

というわけなのです。
 
なお、今回リフレクションの学び直しとして勉強させてもらった本はこちらです。
 
わかりやすく書かれていますのでリフレクションについて学びたい方はぜひお手にとってみてください。