物事を考えるときには、色んなフレームがあります。
小学校で習う起承転結から、みんな大好きPDCA、緊急重要マトリックスまでたくさんのフレームがありますが、リフレクションにももちろんフレームはあります。
代表的なのはKPTというフレームワークでしょう。その頭文字通り、Keep(続けること)、Plobrem(問題点)、Try(次にすること)の3つに分けて物事を振り返ります。
KPTはもっともオーソドックスなリフレクションのフレームワークで、いろんな場所で使われています。ちなみに、KPTの詳しいやり方はこちらの記事に書いていますのでご参考ください。
その他にもYWTって手法も有名です。そっちはY(やったこと)、W(わかったこと)、T(次にすること)というフレームワークですが、これも中々使い勝手の良い手法です。詳しくはこちらにあります。
こんな風にリフレクションには様々なフレームワークがありますが、最近YOITってフレームワークを考えてやってみているのですが、これが中々良い使い勝手です。
振り返りフレームワークYOIT
YOITは次の頭文字で構成されます。YWTをベースにカスタマイズしています。
- Y:やったこと
- O:起きたこと
- I:言えること
- T:次にすること
YWTのW(わかったこと)を、O(起きたこと)、I(言えること)の2つに分解しているところがポイントです。この分解により「学び可能性」をアップさせたことが、YOITカスタマイズ一番の特徴でしょう。
YWTと何が違うのか?
先に紹介した記事にもチラッと書いてありますが、YWTの特徴はWの「わかったこと」にあります。Wで学びや変化を見いだせたかどうかが、YWTというフレームワークを使ってリフレクションができたかどうか、を評価する基準になると思っています。
ただ、Y(やったこと)から、いきなりW(わかったこと)を引っ張り出すのって案外難しいものなのです。何かありきたりなことばかり出てしまって、真髄であるW(わかったこと)の質を上げるのが結構難しい。
その質を上げるためにどうしたらいいのか?を考えたのが、W(わかったこと)をO(起きたこと)とI(言えること)に分割するという工夫です。
W(わかったこと)を考えるためには、実はO(起きたこと)を考えるのが大切です。
やってみて、何が起きたのか。起きていた事実をじっくり観察すること、データを集めることが大切です。
事実をフラットに観察していくと、様々なことが見えてきます。その場では流されてしまったけど、実は参加者が意外な一言を言っていた!ということがよくあります。その「起きたこと」をデータにすることが大切です。
で、I(言えること)で、その色付けされていないデータを解釈します。データから言えることは何か?フラットに考えてみましょう。こんな事が起きていたのなら、実はココでこんな事が言えるのではないか?それは全体としてこう解釈できるのではないか?を様々な角度から考えるのです。
いきなりW(わかったこと)を考えることは階段を2段飛ばしで登っているのと同じようなものです。できる人にはできるかもしれませんが、2段飛びでアイデアを出しまくるのはやはり少々難しい。なので、W=O+Iと分割することで階段を1段ずつにしてはどうでしょう?というのが、YOITの言いたいことでしょう。
ということで結論。
YWTが難しかったら、Wを分解して、YOITというフレームワークを使ってみるとリフレクションの幅が広がる可能性あるよ!ということでした。
振り返りフレームワークにご興味のある方はこちらもぜひチェックください。