関係性は問いでマネジメントできるのか:チームビルディングワークショップ

先日、山梨の素敵ホテルにてチームビルディングのワークショップをやって来ました。

今回のお題は「関係性と問い」です。

関係性って、チームを良くするために必要だよね!って言われたら、そうだよねって納得しますよね。

でも、関係性ってそもそも何なんでしょうか?どうやったらそれを上昇させたりできるのでしょうか?

今回はそんな部分にリフレクションカードを使ってアプローチするワークを実施してきたので、簡単にブログでも紹介してみたいと思います。

それでは(良いチームをつくるための)「関係性と問い」はどのように影響しあっているのでしょうか。考えてみましょう!

※ちなみに、素敵ホテルはこちら、フフ山梨というホテルです。東京から90分程のところにこんなに素敵なホテルがあるとは思いませんでした。かなりお勧め物件なのでご興味のある方はぜひ覗いてみてください

※このワークはチームビルディングジャパンさんがやっている「チームビルディングカフェ」という集まりで実施させてもらったものを、さらに改善したものです。チームビルディングカフェも面白いので、ご興味ある方は覗いてみてください。

そもそも関係性とは?

このワークは「そもそも関係性って何?」ということを考えることから始まります。

関係性って何と言われたら、僕らはなんとなくそれをイメージできますよね。

でもイメージってなんとなくなんですよね。

何かぼやっとしたイメージなら「関係性」についてイメージできますが、それを具体的に言葉にだして相手に伝わるように説明してと言われたら、戸惑ってしまいます。

これと似たような現象は様々な言葉について起こっていると思います。

例えば僕がよく使う「リフレクション」という言葉も、人それぞれなんとなくイメージはできるけど、そもそもを問われるとちょっと困る、なんて言葉だと思います。

そんな曖昧な言葉を扱う場合、僕は自分達なりに定義を決めてその定義をもとに扱うということをやっています。

関係性を定義して可視化する

ということで、よくわからない「関係性」という言葉に対して、このワークではまず定義を与えることから始まりました。

といっても、定義を本気で考えると大変なので、ここでは「良いチームにある関係性ってどんな要素があるの?」ということを考えます。

簡単に説明すると、良いチームには「信頼感」とか「共有目標の認知」とかそういう要素があると思いません?

その要素のレベルが高いチームって、良いチームだと思うけど、その要素の低いチームって良くないチームだよねってことが言えると思うんですよね。

なので、そういう「良いチームにある要素」を皆で洗い出して定義しよう!って事をまずやります。

そして、その要素の組み合わせで関係性を可視化する、ということをやります。

先の例を使うと、良いチームにある関係性って「信頼感」と「共有目標の認知」だよね。という風に要素があったので、例えば

良いチームにある関係性=信頼感+共有目標の認知(の値が高い)

ということを可視化することができます。

こうすることで、関係性をレベルアップする=信頼感と共有目標の認知をレベルアップする、という具合に関係性を扱いやすく変換することができます。

■ワークの結果

ということで、諸々のワークをやって、関係性を可視化したものがこちら。

今回のチームでは、良いチームにある関係性は次の8つということになりました。
そして、それぞれの要素について1→10までの数字で評価を行い要素と一緒にグラフ化したものが下の図です。

なるほど、面白い結果ですね。

今回のチームは日頃からチームビルディングを行っているチームだったので、お互いに何でも言い合える安心安全度はかなり高く評価されたようです。

一方、お互いの特性などは相対的に理解が足らないと感じている人もいる様子。(それでも良い評価だと思います)

理想的にはこのグラフが全部MAXの10になれば最高の関係性になるということなのですが、それはどうやって行えば良いのでしょうか。

それを「問うこと」によってマネジメントできないか?というのが今回のワークのテーマとなります。

■関係性に作用する

ということで、関係性に作用する(レベルアップする)ために、どのような問いが有効であるのか、リフレクションカードを使ってワークをやってみました。

ワークでは色んな問いが繰り出されるので、その「問い」がどのように「関係性の要素」に作用するのか、アンテナを立てて観察します。

■作用結果を測定する

で、ワークが終わった後に、再び関係性の数値を評価します。

すると、あら不思議、実施前と実施後では関係性に次のような違いがでたのでした。

ワークを実施したことにより、チームの関係性の各要素が上昇していることがわかります。

リフレクションカードの凄さがわかりますね!(笑)

■作用方法を技術化する

関係性が上昇したことがわかったら、その上昇はどの問いによって生じたのか?ということを考えます。それすなわち「問いの技術化」です。

今回でしたら「特性理解」という要素が上昇したのは、どの問いをきかっけとしたどんな話ができたからなの?ということを考えるわけです。

こういうことを考えて、関係性を上げる問いを誰でも再現可能にすること(技術化すること)がこのワークの一番のミソです。こういうのワクワクしますよね(笑)

さて、技術化の過程は省略して結果だけ書いておくと、今回に関しては特性理解は「足踏みをしてしまうところ」に関して問うことで得られる、という結果がでました。

プラスの話をしているときに、あえてマイナス(足踏み)の話をすること。そういう問いが、その人の特性をより共有し、相互理解が深まる問いであることがわかりました。

その他にも「問い」と「関係性(の要素)」に関する沢山の繋がりを発見することができました。

ここから更に考察を進めることもできるのですが、ブログではボリューム的にこれくらいの紹介で留めておこうと思います。

===

以上、今回の山梨のチームビルディングワークショップの報告でした。

このワーク、今回で2回目の実施ですが、曖昧な物事を見える化して、考察するときに非常に使える方法だと感じています。

せっかく良いワークができたので、このワークはノウハウをまとめて、皆さまにもお伝えする場をつくりたいと思います。

このあたりのサイトで告知すると思いますので、よかったらぜひ足を運んでください。

ブログではお伝えできてないところが沢山あるので、そのへんの細かいノウハウを伝えて、ぜひ皆さまの場で実践してもらえたらと思います。