振り返りのフレームワークには様々なモノがあります。
本ブログでは不定期でいろいろ紹介していまして、先日はYOITというフレームワークを紹介しました。
今回はGCというフレームワークを紹介してみましょう。
元ネタはこちらより。
スプリントとは短距離走や、全力疾走、ラストスパート等が元々の意味だそうですが、最近はそういう意味が転じて、プロジェクトを一気に走り抜けるようなときにも使われる言葉です。
上記の本は、そんなスプリントを体系化して紹介している本なんですが、ステップの一つに「振り返り」があって、その手法として紹介されているのが今回のGCになります。
振り返りのフレームワークKCとは
では早速いってみましょう。
GCはGoodの頭文字Gと、Changeの頭文字Cから来ています。(ちなみに、本では+/Δ(プラスデルタ)という呼び名ですが、他のフレームワークと近い名前の方が比較して覚えやすいので、僕はGCと覚えています)
GCはそんなに大それたものじゃなくて、非常にシンプルです。
- G:良かったこと
- C:変えること
これらを表の左右に書き出そうね、ってだけですね。具体例はこんな感じです。
どんな場面でも柔軟かつ簡単にできますので、ぜひ使ってみてください。
KPTと何が違うの?
このブログを読んでいる方なら、KPTというフレームワークを知っている方も多いと思います。
KPTもシンプルで使いやすいフレームワークなのですが、慣れないうちはPとTが使い分けしにくいって部分もあります。
Pは問題なわけですが、人の心情は、問題と認識したらそれを解決したいのが人の心情であって、Pに書いたことをTに書きたくなってしまうのです。つまりP=TになりやすいのがKPTというフレームワークの癖みたいなものです。
それだったら、最初からPとTを一緒にしてしまえばいいのでは?という発想も当然出てくるわけでして、2つ合わせてC:変えることとしてしまえばいいじゃん!という人も出てきそうです。
今回のGCというフレームワークはそんな解釈から出てきたフレームワークなのかもね、と個人的には思ったりしています。
もちろん、KPTのようにPがあることで見えてくることもありますので、場合に応じて使い分けるのがよいと思います。GCはKPTよりシンプルで初心者でも使いやすい!とでも認識しておけばよいでしょう。
以上、振り返りフレームワークGCの紹介でした。