知識の構築モードとレビューモード

人と話してるときに気づいたことを、今回は少々。

人と話をしているときって、2つのモードがあると思ったんですよね。

1つは自分の知識を構築しようと思いながら話をしているモード。

もう1つは自分の知識をレビューしようと思いながら話をしているモードです。

■知識の構築モード

まず構築モードですが、こいつは知識の「理解(構築)」もしくは「再構築」を目的に行われる頭の使い方です。

例えば理解を目的とすると、「◯◯ってなんだろうな?それどういうこと?」ということを思いながら、人の話を聞くことがこれにあたります。

自分の中にまだない知識を構築しようと、例えば頭の中でレゴブロクを組み立てながら話を聞いているようなモードが対応しています。

「再構築」もこの仲間だと思ってて、「自分は◯◯に対して△△って考えている。でも、それはもしかしたら違うかもしれなくて、実は◯◯って何なんだろうか?◯◯をもう一度考えなおしてみると?」というのがこれにあたります。

■知識のレビューモード

で、レビューモードですが、こいつは「知識の妥当性の確認」を目的に行われる頭の使い方です。

例えば、「◯◯は△△でしょ。だったら、それは××だよね」っていうことを思いながら人の話を聴くことがこれにあたります。

このモードの特徴は、基本的に「自分の知識は正しいものである」という前提があることです。

これはU理論的にいうなら、ダウンローディングのモードとも言うことができるのかもしれません。知識をそのまま落としてくるのでダウンロードというとイメージつきやすいでしょうか。

■構築モードとレビューモードは人によって癖があるのではないか?

で、ここで感じたことは、知識の構築モードとレビューモードって、人によって傾向があるんじゃないか、ってことです。

そして、そこにはメリットとデメリットが共存しています。

例えば僕は「構築モード」で人と話をしていることが多いです。新しい情報があれば、それを既存のものと比較させて、更に新しい情報(知識)をつくろうと思いながら話をしています(実際にはほとんど無意識ですが)

メリットは変化を感じ取りやすいこと。新しい流れについて行きやすいです。一方デメリットは知識が確定しなくて、いつもフワフワしています。常に確かめながらなので、スピードも遅いです。

その一方、世の中には「レビューモード」をメインにしている人もいると感じます。新しい情報は既存の情報の別表現であって、基本的な前提は今自分が持っているものでOK!というのがそのパターンです。

このモードのメリットは、素早い判断ができることです。ある意味正解は決まっているので、そっちに行くだけですからね。もちろんデメリットもあって、それは頭が硬かったり、変化に対応しにくかったりということです。古い前提をいつまでも適用していては、時代の変化に取り残される可能性は大な気もしています。

ということで、人によって構築モードがメインだよ、レビューモードがメインだよ、って癖があるんじゃないか、と思ったわけです。

多分、どっちのモードが良い、悪いではなくて、どっちも必要なんだと思います。臨機応変に、環境に合わせてどっちかのモードを選ぶのが一番なんでしょうが、そのためには自分がどっちのモードをメインにとっているのか、ということを認知していることが大事なんではないか。

皆さんの話のモードはどっちのスタンスに立って話すことが多いでしょうか。

・・・と、そんなことを考えていたのでした。おわり。