イノベーションって真髄はシンプルなこと。関係性を再定義するだけ?

最近、「知識」というのをテーマにしていろいろ考えています。
僕は何が好きかというと、やっぱり新しいものを生み出すことが好きです。
その新しいものはモノより理論であることが重要で、それはつまり「知識」を生み出すということが、僕は自分が大好きなことなんだと認識しています。
と書くと、なんだかなにインテリぶってるんだよ!!という文句も聞こえてきそうですが、知識って別に大したものではなくて、僕はただの「関係性の再定義」だと思っています。
もっと簡単に言うなら、Aと呼んでたモノを次の日からBと呼ぶ。ただ、それだけです。

■知識とはモノゴトの関係性である

では、そもそも論を考えてみましょう。
例えばわかりやすく知識=理論と置き換えて、考えてみましょう。
理論とは、モノゴトの決まりみたいなものですね。
例えば、超ざっくり論でいくと、引力(重力)の理論って、MA=Fみたいな式なんですが、これは、質量Mの物体は、Fという力がかかると、加速度Aで地面に落ちる、という関係があるよ!ってことを言っているわけです。
モノと重力の間には、MA=Fって関係があるって言ってるのが、例えばニュートンが発見した理論なわけです。(重力というよりは正確には運動方程式っていいます)
つまり、物理学の研究者なんかは、みんなして世の中の「関係性」を探している人たちって言うこともできると思います。やっぱ物(もの)の理(ことわり)ですからね。
ということで、知識(理論)というのは関係性の発見をすること、なんです。

■イノベーションとは関係性の再定義である

で、ここからイノベーションの話なんですが、イノベーションって新しいものをつくるというよりは、組み合わせを新しくすることです。
例えば、いろんな人がイノベーションと思っているiPhone。
よく言われていることですが、iPhoneは技術的には新しいことはなかったそうです。何が新しかったかといったら、その関係性です。
iPhoneって、たぶん世間に出たときは携帯電話だったんですよ。でもそれはあくまで姿かたちだけ携帯電話だっただけで、消費者との関係性としては小型のパソコンという関係性だったと思います。
電話のように持ち運べるコンピュータ、というのが新しかったんです。そしてそういう関係性を、消費者と製品の間に創れた、というのが実は一番のポイントだったんじゃないかと思います。
つまり、イノベーションって、「あれって当然そういうものでしょ?」という既存の関係性を「こんなやり方があったのか!これは凄い!」というふうに新しい関係性につくりかえることがイノベーションじゃないかって思うわけです。
そう考えると、イノベーションってそんじょそこらにたくさん可能性があるんじゃないかって思います。だって、僕らの周りには関係性ばっかりですよ。
世の中の全ての製品は関係性でできてます。お菓子はお菓子という関係性だからお菓子なんです。電子レンジはレンジだからレンジなのですw
となると半分冗談のようですがホントの話です。このへんは社会構成主義って考え方が面白いので、興味ある方は社会構成主義でググってみるといいかもしれません。
ということで、イノベーションってシンプルに関係性の再定義なんじゃないの?っていう考えでした。