その信念は、本当は自分の信念ではないかもしれない

社会に出て働いていると「あなたの信念はなんぞや」みたいな話しを、大なり小なりしたことがあるかと思います。

リフレクションや経験学習といったものにも、信念が大きな役割を果たしており、効果的な学びと信念の関係を論じた研究も進んでいるようです。

先日、某ワークショップで話をしていたときですが、「信念」について話が展開していって「信念って大事だよねー」という話になりました。

確かに、信念があると、体験に色がつきます。

信念(もしくは、進みたい方向、ありたい在り方、と言ってもいいかも)があると、体験から学びを抽出するとき方向性を持って考えることができます。場当たり的に考えるよりもスピードも質も違ってくると感じてて、一つの信念を持って仕事をしている人は、そのへんの効果もあって成長が早いというのはあるんじゃないでしょうか。

そんな働くイチ個人として持っておきたい「信念」ですが、ちょっとだけ落とし穴もあったりします。

タイトルにある「それ、本当に自分の信念なの?」というのがそれなんですが、自分では信念だと思っていることが、他人の信念だったー!なんて落とし穴もあるので注意が必要です。

人は環境に影響されやすいもので、周りの人がAだー!って言ってると、自分でもAが真実のように見えてきます。当然、自分でも「人としてAであることが大切たー!」って口で言うようになるのですが、自分で言ってて心の中ではしっくり感がない。。そんな場合ってないでしょうか。

Aであることは当然のように思うんだけど、実はAを頑張っている自分がちょっと苦しかったり、エネルギーに満ち溢れなかったりする。でも、Aであることは当然なのだから、頑張るしかないし、頑張っていない人を見るとあいつはダメだなんて思ってしまう。そんな感じ。

仕事柄、いろんな人と対話をすることが多いのですが、こういう反応がある場合は、その信念が自分の本気で信じていること(無意識レベルを含む)ではない可能性があります。他人の信念に影響されてそう思っているだけであって、もしかしたら自分は他の部分に信念を持っている可能性もあるわけです。

そんな信念は持ち続けていると大変なので、もしも自分が当たり前だと思っている信念に違和感を感じるときは、一度立ち止まって考えてみるといいかもしれません。

  • その信念、本当に自分が信じていることなの?
  • 本当に、それを通すことが自分のありたい姿なの?

と、リフレクションしてみるのもいいかもしれませんね。

以上、今回は

信念は大事だけど、自分の信念だと思ったら他人の信念だったりするときもあるので、たまには信念自体もリフレクションしてみよう!

っていう内容でした。