さて、今回は「発見的思考」のコツとして「差分解析法」ということを書いてみようと思います。
みなさん、発見的思考って聞いたことありますかね?
「発見的思考」は「解決的思考」の次のレベルにくるもので、これから超大事になる頭の使い方です。
多分「問題解決」って言葉はよく聞く言葉だと思うんですよ。起きている問題に対して、その解決策を考えること。それが問題解決です。
でも、問題解決出来る人って、結構いっぱいいるんですよね。書店にいっても、問題解決の本はたくさん溢れていて、スキル的にも当たり前?のものになってきた感覚があります。
一方、問題発見を出来る人はまだまだ少ない。(という感覚です、ナカシマは。となれば、僕は俄然問題発見を出来る人を目指します)
今日はそんな問題発見スキルの上昇にも繋がる、発見的思考のコツについて、差分解析法という僕なりの考えを簡単にまとめてみようと思います。
■「発見」は差分から生まれる
差分解析法はその名の通り、あるものに対する差分を考えることから始まります。
例えば、自分の価値観を発見する、というお題があったとしましょう。
「あなたの価値観を発見してください」
そんなことを言われたとして、はたしてあなたは自分の価値観を発見することができるでしょうか。
考えることに慣れている人は、自分一人でグッと深く考えていって、見つけることができるかもしれませんが、考えになれてない人は、いきなりそう言われても「??」となるのが普通です。
そんなとき、僕は差分解析法を使って次のように問いをつくります。
「あなたの尊敬する人A、Bの二人を上げてください。そしてその二人のうち、どっちが好きか、順番をつけてください。その順番の差がついた理由は何ですか?その理由があなたの価値観に近いものではないでしょうか」
みたい感じです。
そうすると、芸能人Aと芸能人Bのうち、Aの方が好きなのはAが◯◯だからだ!というのが出てきます。
この「◯◯だからだ!」というのは「発見」に他ならず、これが差分を使って、モヤっとしたものの中から「発見」を行うときのプロセスということになります。
■ポイントは似たようなものから差分をつくること
以上、差分解析法の概要でしたがお伝えできたでしょうか。
この方法のポイントは「似たようなものを複数考えて、その差分をつくること」にあります。
差分は直感でつくるのですが、その直感のアウトプットとして出てきた差分を解析することにより、(間接的にですが)直感を解析することができる、というのが面白いポイントでございます。
ということは、感のいい方なら気づいたかもしれませんが、発見とは直感から生まれるものだってことです。
イノベーションって言葉が相変わらず人気ですが、イノベーションの手法論をみていると、いかに上手く人間の直感をつかうことができるか、その手法論の探求をしているように思えます。
僕はサービスとかのイノベーションもそうですが、ヒューマンリソース、人間の発達の観点からこのイノベーションを目指したいと思っています。
ということで、ダイアログアナリシスの手法論、差分解析法のご紹介でした。
差分解析法を使ったワークショップはフライデーリフレクションの方で企画しています。
そのうちやろうと思いますので、よかったらこっちのFBページとかチェックしていただくと嬉しいです。