この記事でわかること
→ チーミングの意味と、その必要性
最近、ものすごいジャストミートする本が現れました。
【チームが機能するとはどういうことか】という本です。
これ、まさに僕が考えている「日常的に対話と内省をする組織」のことで、言いたいことが上手くまとまっています。
せっかくの機会なので、この本を利用して引用して言いたいことをついでにまとめてしまえ!と思いました(笑)
ということで、しばらく僕のブログはこの「チームが機能するとはどういうことか」についての僕の意見と本の内容を比較しながらの記事になることになりました+(0゚・∀・) + ワクテカ +
チームに興味のある方にはきっと面白い内容になるんじゃと思うので、しばらくお付き合い頂ければと思います。
以下、記事アップ毎にリンクしてきます。
- (1)「チームが機能するとはどういうことか」を考察してみた←今ココ
- (2)チーム力を高めたい人必見!チーミングの駆動プロセス
- (3)学習する組織をつくる:フレーミングの力
- (4)リーダーなら絶対意識しておきたい、心理的に安全な場をつくるということ
- (5)これは知っておきたい!失敗の種類とその意図的なデザイン
- (6)越境。そう、チームは境を越えてこそ、相乗効果を発揮する。
それでは、本日は第一章の新しい働き方について、いってみましょうか!
第一章は、『これからはチームが機能する組織(それを、本ではチーミングって呼んでます)になることが必要だよー』って内容です。
■ざっくり目次
・チーミングとはなにか
・実行する組織から学習する組織へ
・学習する組織は、対話と内省でつくられる
チーミングとはなにか
まず、チーミングという言葉について説明しましょう。
チーミングとは、ざっくり言えば「良いチームをつくる」という動詞です。
本ではスポーツチームを例にあげていますが、選手たちがお互いの強みと弱みを把握し、団結した全体としてプレーできるチームをつくることを、チーミングとイメージすればOKな感じです。
チーミングは、この「全体として協働するチーム」をつくるプロセスの事をいうんですね。
本でも言ってますが、このチーミングって、仕事に新しい要素がドンドン加わる現代の状況では超重要ですね。新しい環境にその場その場で対応していく。そんなチーミングされたチームが、これからは力を発揮するのです。
チーミングは、学習する組織をつくることである
チーミングはチーム学習をいい感じで行うこととも言えそうです。
チーミングは、新しい環境にその場その場で適応することと上でまとめましたが、それってどうしたら対応できるようになるのでしょうか。
解は「組織としての学習」です。つまり、組織全体として「今、起こっていること」をモニタリングして、分析・学習するんです。
これを複雑適応系でのマネジメントって本では説明していますが、もっとわかりやすいイメージで説明すると「ハンドリング」だと思います。
例えば車の運転をイメージすると、運転って刻々と状況が変化してるんですね。信号があったり道路が曲がったり。
僕たちはそれを全体として情報の認識をして、その場その場で最適なハンドリングを行います。
でもよくよく分解して考えてみると、その工程は
・目が信号を認識する「あ、信号赤でっせ!」
・脳が信号を受け取る「了解、信号確認!」
・脳が手に指令をだす「手さん、ハンドル右に回して!」
・手がハンドルを回す「OK、右に回しますー!」
って感じでチームが協働しているわけです。(多分もっと細かいですが)
このコミュニケーションが全体として瞬時に行われる。これが、複雑系でのマネジメントであり、チーミングが目指すとこなのではないでしょうか。
とはいえ、仕事だと、多分こんなに一発でいかなくて、失敗もあります。
・手「あ、右に回したらダメでした!」
・脳「了解、ではどうしたら良い?目さん、新しい情報ある?」
・目「わかりません!耳さん、どうですか?」
・耳「このパターンはアレっすね!多分ブレーキ踏むといいかも」
・脳「了解、足さん、よろしく!」
・足「まかせてちょ。あ、うまくいきそうスね」
・みんな「このパターンはブレーキだな。次回からブレーキしよう」
ってな感じで、失敗から全体として学習するステップも大事でしょう。
これが、学習する組織ってやつですね。(ざーっくりですが)
学習する組織は、対話と内省でつくられる
で、この学習する組織って、どうやってつくるの?ってなるのですが、それは「対話と内省」って僕は主張したいと思います。
上の例では、手、足、脳、耳のメンバーが率直な対話をしたからブレーキの解決策がでてきました。
たぶん耳が「いやー、これ間違ってたらマイナスになるからブレーキの提案はやめとく?」とか躊躇してたらそうは行かなかったはずです。
チームの中に「信頼関係」があったから、耳さんは間違っているかもしれないことでも率直に共有するという選択をしたのですね。
こういう組織では、「うまく行動する」ことよりも「うまく学習する」ことが評価されます。リーンスタートアップという素晴らしい本もいってますが、正しいことがわからないビジネス環境では、以下にはやく学習サイクルを回すかが重要です。
試して、学習して、また試す。
「今うまく行っている部分はどこ?」「視点を変える所はある?」そういう対話と内省をチーム全体として回していくことで、それは実行されるのだと思うのです。
ということで、チームが機能するとはどういうことかより、チーミングという言葉について考察してみました。少しでも誰かのお役に立てたなら嬉しいです。
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この記事は連続記事です。よろしければ次の記事へどぞ(・∀・)
- (1)「チームが機能するとはどういうことか」を考察してみた ←今ココ
- (2)チーム力を高めたい人必見!チーミングの駆動プロセス
- (3)学習する組織をつくる:フレーミングの力
- (4)リーダーなら絶対意識しておきたい、心理的に安全な場をつくるということ
- (5)これは知っておきたい!失敗の種類とその意図的なデザイン
- (6)越境。そう、チームは境を越えてこそ、相乗効果を発揮する。