実践コミュニティの構成要素2 ~コミュニティについて~

前回、実践コミュニティの要素として「領域」について記事を書きました。

今回は、2番めの構成要素「コミュニティ」について情報をまとめてみようと思います。

■実践コミュニティの「コミュニティ」について
コミュニティって、よく使われる言葉ですが、小学生がわかるように説明してといわれると結構困ってしまう言葉ですね。

コミュニティ・オブ・プラクティスによると実践コミュニティは「ウェブサイトやデータベース、ベストプラクティスなどの単なる寄せ集めではない。それは影響を与え合い、共に学習し、関係を築き、そしてその過程で帰属意識や互いに対するコミットメントを築いていく人々の集団」とあります。

何か難しいですが、根本は「お互いの為を思い、率直にモノゴトを言い合える集団」が、上で説明したような集団だと思います。

そして、その根底に流れているものはお互いに対する「信頼」です。

これは僕の以前の記事でもポイントとして取り上げているのですが、この信頼があればこそ、領域について同じ考えを持ちながらも、詳細については個人的な見解を主張することができるようになります。

そしてお互いを信頼しているからこそ、出てきたものを素直に受け入れ、新しいことを考えていく力がコミュニティに宿るのだと思います。

そんな集団としての在り方が実践コミュニティを構成する「コミュニティ」の要素であり、必要な構造ということでしょう。

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話は変わりますが、僕は既存の会社組織においても、この信頼という要素がめっちゃ大事だと思います。

「会議の場でこんなこといったら、上に叩かれないかな・・・」
「そうなったら、給料も上がらないかもしれないし、ここは無難にいっておくか・・・」

組織の中で信頼関係ができてないと、こんなことしょっちゅう起こります。

でも、そんなことをやっている余裕は今の厳しい社会状況ではないです。

既存のやり方を脱却し、新しいスキームで攻めていかないと、僕らは世界の流れからあっという間に取り残されてしまいます。イノベーティブかつ、楽しく幸せな働き方ができるように、まずは組織もコミュニティも「信頼感」を醸成したいものです。

はい、ということで、次回は実践コミュニティの3つ目の構成要素「実践」について説明したいと思います。