僕は、「様々な人が継続的に学び合うコミュニティ」をつくっているのですが、今日は「コミュニティで学ぶこと」について、考えを書いてみます。
「学び」といったら、普通は1人ですることを想像しますよね。でも、1人でする「自習」もいいけど、他人から習う「他習」も必要だよね!ってことが今回言いたいことです。
では、なぜ他習が必要なのか、しかもそれをコミュニティでするとはどういうことか、書いてみたいと思います。
要点は次の4つです。
■インプットの入り口が拡がる
■インプットを、多様な視点から吟味することができる
■アウトプットがインプットを補強する
■学びに対する態度(文化)を身に付けることができる
インプットの入り口が広がるため
これは説明の要らない部分だと思います。
あるものについて学んでいるとき、1人で学ぶよりも多くの人数で学んだほうが入り口は拡がりますね。
その分、情報の取捨選択は生じますが、それでも自分一人で頑張るより、高品質なインプットを短時間で探すことができます。
インプットを多様な視点から吟味することができる
これも説明の要らない部分かもしれません。
インプット情報は、様々な側面をもっています。自分の視点から見ると、Aに見える情報も、他人の視点から見るとBに見えるかもしれません。
1つの情報でも、様々な視点から吟味、解釈することにより、そのインプットの価値が飛躍的にあがるんじゃないかと思います。
アウトプットがインプットを補強する
これも説明要らないかも。。(って、今回こればっかですが)
学んだことをアウトプットすることは、学びにとって非常に重要です。
人に何かを説明するとき、自分の中で明確になっていなかったことが、話しながら明確になったという経験を持っている方も多いと思います。
学んだことは、コミュニティのメンバーに発表しましょう。発表は、メンバーにとっても有益なインプットになりますし、そこから学びが拡がることも多いです。
学びに対する態度(文化)を身に付けることができる
さて、最後のポイントです。
言いたかった部分は、実はここです。
これは大学時代の体験なのですが、僕は次のような感じで、学びに対する態度が変化してきました。
・授業は寝て過ごすような、適当な大学生(理系)
・適当に学んで、適当に卒業して、などと思っていた
・それなのに、何を思ったか、厳しい研究室に入る
・先生方にこっぴどく仕込まれる
・先輩にすごい人がいて、そうなりたいと思うようになる
・徐々に、細かい部分が気になるようになり、しっかり学んで研究を楽しむようになる
要約すると、
・厳しい環境のコミュニティに属することにより
・自分の学びの態度が、そのコミュニティの学びの態度(文化)に寄っていった
ということです。
あとで知ったのですが、これは「正統的周辺参加モデル」とも言われる学習モデルだそうで、人は日々のコミュニティ(僕の例の場合は研究室)への参加過程によって、学習をしているとのことらしいです。
これ、皆さんにも体験はありませんか?自分の考え方、態度が、周りの皆に影響されてくる、という体験。これはまさに、所属しているコミュニティの態度が、みなさんの態度に置き換わっているような、そんな感じの学習体験でしょう。
はい、ということで長くなりましたが、学ぶときは「環境が厳しく」「尊敬できる人がいる」コミュニティで学びましょう。
そんなコミュニティは、学びに対する態度(文化)は高レベルのものになっていると推測されます。
そのコミュニティで過ごしていれば、自分の学びに対する考え方も、自然とレベルアップしていくというわけですね。
何を学ぶかも大事ですが、どんな姿勢で学ぶかというのは、もっと大事です。
以上、コミュニティで学ぶことの重要性でした。
1人で学ぶのもいいですが、皆で学ぶとこんないいことがあるんですね。
※この投稿は昔アメブロに投稿してたのを移動してきたものです。