今回はベクトルを使って、リフレクションの大切さを簡単にまとめてみたいと思います。
例えば、個人のキャリアをイメージして、何かしらのゴールに向かってキャリアを積み上げて成長していく!という場面を想像してください。
まずこちらの図から。

表題には「これまで」と書いてありますが、何かしらのゴールがあってそれに向かって直線的に成長していくというようなイメージが「これまで」です。順調に経済成長する社会の、順調に売上を伸ばしている会社があったとして、その会社でキャリアを伸ばしていくというのは、この直線のベクトルで成長をイメージすることができそうです。
でも、それって、上にも書いてありますが「順調に経済成長する社会」の「順調に売上を伸ばしている会社」という条件が付属します。未来が予測できる世界だったらそれも成り立つのですが、今の現実社会は、未来なんか予測できません。社会も会社も、数年後には何がどうなっているのかわからない世界です。
そんな「これから」の世界では、成長のベクトルが例えば図のように変わると思います。

大きな直線のベクトルではなく、小さいベクトルの積み重ねです。
あっち行ったり、こっち行ったり、ときには下がったりもしながら、最終的にゴールにたどり着く。
「これから」の僕たちは、例えばこんな成長を描くのではないかと思っています。
で、小さなベクトルとベクトルのつなぎ目に、リフレクションがあります。
リフレクションとは、物事を観察し、振り返り、学びを得て、次のステップに繋げる行為です。
今のベクトルはゴールに向かっているだろうか?そもそも何をゴールに目指しているのだろうか?
そんなことを考えて、常に修正を繰り返しながら進んでいく、それがこれからの僕たちの成長ステップだと思うのです。

リフレクションは、不確実な世の中における、ベクトルの方向修正行為です。
とんでもない方向に進まないよう、定期的にリフレクションをして、ベクトルの方向を修正することが重要なのです。