こんにちは。
前回のリフレクションの分類の記事がわりと面白がってもらえたので嬉しいナカシマです(笑)
そしてついに10月ですね。今年も残り3ヶ月。。。。
最後の四半期です。
泣いても笑っても、時間だけは平等に流れていきますからね、どうせ同じ時間を過ごすなら、少しでも笑って過ごしたいということで、毎日を精一杯行きましょう(笑)
さて、そんな今回は、むか〜しシステムコーチングというところで習ってきた、セットアップという考え方をお伝えしようと思います。
システムコーチングとは、簡単にいうと組織メンバーの関係性を高めよう!というアプローチです。
以前紹介した、成功循環モデルという考え方に(こちらのブログで記事にしています)、成果を出すためには、成果に直接アプローチするんじゃなくて、その前にある「関係性」にアプローチするんだよって考え方があります。
システムコーチングは、それと考え方を同じにしたアプローチ手法で、ちょいちょいと日本でも活動がされているようです。詳しくはこちらのページあたりでしょうか。
さて、そんなシステムコーチングの勉強会で、セットアップって手法がありました。
セットアップは実は昔のメルマガで言及している内容ですが、自分で忘れていて、久しぶりに読み返して「なるほど!」と思ったので、復習がてらに皆様にもお伝えします(笑)
■セットアップは会議の最初に使う「選手宣誓」みたいなものである
セットアップとはその名の通り、最初に行う準備運動のようなものです。
ファシリテーションの勉強をしていると、アイスブレイクという言葉が必ずでてきますが、セットアップはアイスブレイクの仲間のようなものですね。
で、具体的にはどういうことかというと、会議が始まる前に、次のことをメンバーに確認する、というアプローチ手法です。
- この会議、あなたはどのような雰囲気で進めたいですか?
- その雰囲気をつくるため、あなたがやることは何ですか?
会議が始まる前にこのことを全員で共有することをセットアップというようですが、これは非常に使えるアプローチですね。
というのは、最初にこの選手宣誓?をすることで、全体の協力関係を意図的につくることができるからです。
例えばメンバー一人ひとりがこれを宣言することで、まず場への参加感がでます。参加している人は全員が主役だと。主役として自分は何をすべきかということを考え、宣言することで、行動の約束(と免罪符)を得られたことになるからです。
例えば、若手の頃のナカシマだったら、会議で本当は発言したいのに、発言できない場合などあったとき、これで「主体的に発言します!」って宣言しておけば、宣言したと思います。(というか、そうやって発言しておけばよかったですw)
会議に積極的に参加して欲しい若手とかいたら、ぜひこのセットアップをさせてみてください。
また、ちょっとやり過ぎな困ったちゃんがいる場合にも、ぜひセットアップさせてみてください。困ったちゃんは、自分の発言が長かったり専制的であることを半分気づいてたりもしますので、それを「なるべくやめます」みたいなセットアップが出てくることもあります。
ちなみに、困ったちゃんが自分のつくる雰囲気に気づいてない場合は、会議が終わった後にセットアップの逆、つまりリフレクションをするといいです。
例えば、
- 参加者全員の主体的な場であるため、あなたは今日何をしましたか?
とか聞いてみるといいと思います。
一回では、いきなり気付きが出るとは限りませんが、会議のリフレクションをしばらく続けていくと、「あ、自分はちょっと断定的に物事を見過ぎかも?」ということに気づけますので。
ということで、会議の前のセットアップ!という考え方についてでした。
今日から使える簡単な手法なので、会議の最初に5分時間をつくって、やってみてください。
(できれば、会議のあとのリフレクションも)
組織開発は、こういう小さなことの積み重ねです。
何か感想、実践報告などありましたら、ぜひ教えて下さい。
メルマガの読者の皆様と、知識創造していけたら、すっごい嬉しいです。
※この記事は過去にメルマガで配信した記事のアーカイブです。