リーダーの行動、そしてメッセージ性という話

頑張れ

 

 

この記事でわかること

→ 行動にはメッセージ性という側面がある。チームメンバーのやる気を出すには、そのメッセージ性を意識するといいですよ。

 

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この間、ある経営者からメッセージ性という言葉を聞きました。

 

企業はもっとメッセージ性という性質を考えた方がいいよ」と、そんなことを言っていました。

 

この流れとは別に、実は最近チームリーダーのためのモチベーションの理論をまとめているのですが、そこの理論の中にある「随伴性の認知」という考え方があります。

 

冒頭の経営者の話しを聞いて、「随伴性の認知」と「メッセージ性」という考え方がバッチリかみ合って『なるほどねーー!!!』と思ったので、ブログでもちょっとまとめておこうと思います。

 

チームのやる気を上げたいリーダーの方はぜひ読んでみてください。

 

■メッセージ性とは何か。

まず、その経営者が言っていたメッセージ性という言葉の意味を共有しておこうと思います。

 

メッセージ性とは、具体的な行動の後ろに隠れているメッセージの事を言います。

 

例えば、企業が業績不振になって、従業員をリストラをしたとしましょう。

 

メッセージ性とは、このリストラという具体的な行動の後ろに「うちは、業績悪いとまず人から切るからねー」というメッセージを読むということです。

 

具体的に言葉で伝えてなくても、行動のメッセージ性によって、企業の考えは従業員に伝わってしまうということです。

 

これ、覚えありませんか??

 

上司とかに「言ってることと、やってること、違うじゃん!」と思ったこと。

 

頑張れ

レッドブル、飲む?

■随伴性の認知とは

次に随伴性の認知を説明しましょう。

 

随伴性の認知はモチベーション理論の考え方で、ちょっと言葉は難しいですが、中身は簡単です。

 

超カンタンにいったら、「人って、自分で自分の働く環境とか成果をコントロールできると、やる気出るよね!」ってことです。

 

成果も給料も自分でコントロールできる!ちゃんと頑張ればちゃんと給料上がる!

 

そんな状況を自分の頭で明確に認知している状況が、随伴性の認知をしているってことです。

 

随伴性の認知をしていると、人は内発的に動機づけられます。つまり、モチベーションが上がるわけです。そして逆の状態だと、やる気がなくなって無気力になるでしょう。

 

組織やチームでは、そのメンバーが随伴性の認知をしている状態をつくることが、リーダーにとっては重要なことなのです。

 

ゲーム

ゲームって、やれば必ずレベル上がるから、やる気出るのかな?

■随伴性の認知はメッセージ性によってつくられる

では、その随伴性の認知はどうやったらできるのでしょうか。

 

僕はその答えを「リーダーの行動のメッセージ性」に感じています。

 

「行動のメッセージ性」によって、「随伴性の認知」がチームメンバーに形成されるのです。

 

もちろんメッセージ性以外にも、様々な要因が絡んでいるとは思いますが、リーダーの振る舞い(そしてそのメッセージ性)が、チームメンバーのやる気UPにはすごく大事だよねと、冒頭の経営者の話から思いました。
最後に補足。

 

その経営者はメッセージ性と対をなす概念として、「合理性」という言葉も使っていました。

 

企業がピンチになったときに従業員をリストラするのは、ある意味合理的です。別に間違った判断ではありません。

 

ただ、その「合理性」は「メッセージ性」もはらんでいます。

 

ということで、「合理性」と「メッセージ性」はセットで考えた方がいいよね、ってことを言ってたので、最後に補足しておきます。

メッセージ性

こんなメッセージ性はやめときましょうw