リフレクションカードでは定期的に練習会をやっています。

リフレクションカードでは定期的に練習会をやっています。

リフレクションカードでは、ファシリテーター養成講座を受講していただいた皆さまと一緒に、使い方の練習会や、応用手法の開発会をやっています。

カードはルールに従えば、誰でも簡単にリフレクションができるように設計されているのですが、しばらくやっていないとやり方を忘れてしまったり、自信がなくなったりします。カード実践会はそんな場合のリハビリの場です。

今回は第3回目の実施で、日曜日の大手町で3時間実施してきました。

様子はこんな感じです。企業の人事担当者から、大学の先生、お医者さんまで多様なメンバーが集まってくれました。

今回はある程度慣れた方が集まったので、基本的な練習は飛ばして、応用手法の開発実験を2本行いました。

リフレクションレシピ

応用方法の開発はレシピと共に行います。

レシピはその名の通り、リフレクションカードを使ったワークのレシピ。こんなかんじで、事前にワーク(使い方)を設計するのです。

今回はリフレクションカードFirstを使ったワークと、Regularを使ったワークの2つのレシピが共有されました。

リフレクションカードFirstを使ったレシピ~問いを考えるワーク~

まずはFirstを応用したワークを実践。

Firstの応用ワーク次のようなステップで展開しました。

  1. Firstの問い使って自己紹介をしてみる
  2. そこから生まれた体験を観察してみる
  3. 問いの「どんな表現、言葉、順番」がどんな体験を生み出したのか、をディスカッションする
  4. 問いの持つ機能について知見を得る

に対する知見を得ることを狙ったワークでした。

Regularを使ったレシピ~インタビューへの応用~

では次、Regularを応用したワークの実践です。

Firstの場合とは違って、かなり実践的なワークショップが披露されました。概要はこんな感じ。

目的:インタビューのスキルを上げる

  1. 3人をインタビュイー、インタビュワー、観察者に分ける
  2. インタビュワーがインタビューする。その際、リフレクションカードRegularを使って質問をしてもよい(使わなくてもよい)
  3. しばらく時間が立ったら、インタビューをストップ。インタビュイーと観察者が、今のインタビューについて話をする
  4. インタビュワーはその話を聞く。自分の問いについてフィードバックを受け、次のインタビューの計画を立てる
  5. もう一回、インタビューする。またストップしてフィードバックを受ける。を全体で3セット繰り返し

自分の質問スキルがその場でフィードバックされるので、インタビュワーにはかなり刺激的な時間になった様子です(笑)

参加者からは「これはそのまま研修になるわ。。」という声も出てきた本格的なワークでした。

レシピをためる、みんなでやってみる

というわけで、カード実践会の第3回の紹介でした。

カード練習会で作成されたレシピはファシリテーターのコミュニティ内で共有されます。

そして興味のある人はそれを自分でも実践するのです。もしくはオリジナルでもうひと工夫加えて改善してみたりするのです。

某レシピサービスではないですが、他の人が作ったレシピを「あ、それ私もやってみよう!」という流れで色んな人が真似してやってみる、実践が広がる、という仕組みがつくれたらいいなと。

カード練習会は、カードファシリテーター養成講座を受けていただいた方の集まりです。

養成講座はこちらで毎月開催していますので、ご興味あればぜひ一緒に勉強しましょう!

※あとがき?
ちょっと話はそれますが、リフレクションカードの使い方には3つのタイプがあると思ってます。

1つ目は、一般的な使い方である「対話によるリフレクション」という使い方です。このような使い方は一般型と呼んでいます。カードファシリテーター養成講座でお伝えする内容がこれです。

2つ目は、今回の応用ワークである「対話から生じる体験を観察し、そこから見出せることを知識化する」です。このような使い方を知識創造型と読んでいます。

3つ目は、次に紹介する「トレーニングをする」ようなワークです。このような使い方をトレーニング型と呼んでいます。

一般型を土台としながら、知識創造型、トレーニング型と幅広く応用手法は存在すると思います。開発が楽しみです。