人材育成の観点から考える、仕事を創る力のさらなる重要性

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仕事をつくる力が重要と言われています。

 

これでもかと拡がるグローバル化と技術革新の中、今僕たちが従事している仕事は、途上国と機械システムにどんどん流れていっています。企業がコストダウンのため、仕事を安い方に流すからですね。

 

僕たちは新しい仕事を生み出さないと、仕事がなくなってしまうか、機械と同じようなレベル・賃金で働くことになってしまうのです。

 

というわけで、僕たちには新しい仕事を生み出していく力がひじょーーーに重要になのですが、これは人材育成の観点からも大事だな!と思ったので、今回はそのことを書いてみようと思います。

 

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人材育成の大きな問題、それは「企業が即戦力を求めている」ということです。

 

企業は若手を採用しても、すぐに育てて、すぐに使えるようにしないといけない。

 

原因は、さっき書いたグローバル化と技術革新による「競争の激化」です。

 

現代は競争が激化し、世界中に競合が溢れている時代。企業は競合に勝つため、予算もない、期間も短い中でプロジェクトを進める必要があるのです。

 

当然「新人を育てている暇なんてない!欲しいのは即戦力だ!」となり、新人に失敗をさせて学びを与える余裕なんてありません。

 

世界中の競合と競い合っているレッドオーシャンな市場では、新人に失敗させている余力があるなら、他のとこにパワー回せ!ってなるわけです。

 

しかしながら、人材育成の分野では「新人には失敗させろ」というのがあります。自分が出来るか出来ないか、ギリギリのところにチャレンジすることにより、人は成長していく。新人にはそんなギリギリのことにチャレンジさせて、失敗も含めて経験することが重要なんです。

 

競争が激しいところでは、即戦力を求められるのはしょうがないのでしょう。でも、人は誰しも最初は新人です。最初から即戦力にはなりません。

 

だったらどうしたらいいの?ということになりますが、1つの解は、競争の激しい市場をさけて、まだ競争が激しくない未開拓の市場にいけばいいと思います。

 

未開拓な市場はゆっくりはしてられませんが、失敗はすることができます。いや、むしろ失敗を素早く繰り返して、どんどん形を変えていくのが正攻法じゃないでしょうか。

 

そこには失敗を避けるのではなく、積極的に失敗をする文化があります。

 

良い人材に失敗が必要というならば、失敗をすることが前提の未開拓の市場が一番ではないでしょうか。

 

そういう観点からもこれからは未開拓な市場、つまり新しい仕事をつくる力がますます重要になってくると考えた次第でした。