年末の振り返りの準備をしよう

【メール版アーカイブ2015/12/08】
年末が見えてきたましたね。
そんな今回は、年末振り返りについて書いてみようと思います。
年末って、一年のことを振り返るのにピッタリな時期です。
普段はあっという間に流れていくからこそ、せめて年末だけは時間をとってしっかりと振り返る(リフレクション)してくださいね。
今回はそのやり方について、事前準備のことをお伝えします。
  • 振り返りの事前宿題について
  • 高度の高い内省の準備をしよう
  • 人生の仮説を立てよう
※ちなみに、昨年の振り返りのシートは公開しています。2014年の振り返りシートがそれになります。やり方はこっちのブログに乗ってます。ただ、一年経ってみてみると、改善点もたくさんあるので、今年はさらに改善したシートを皆様にお送りしようと思います(12月前半くらいになると思いますので2mmくらいはお楽しみに!)

■振り返りの事前宿題について

さて、それでは年末の振り返りの前に準備するといいこと、です。
年末の振り返りは、普段の振り返りより高度の高い振り返り(人生の目的に近いこと、抽象度の高い振り返り)を行うことを想定しています。
そのために、実施日までに次のことを準備しておきます。
(1)日々の経験のうち、自分の人生にとって大事そうなものをメモる
(2)(できれば)70歳くらいまでの人生計画を立てる

(1)日々の経験のうち、自分の人生にとって大事そうなことをメモる

まずはこれをやってみましょう。
名著7つの習慣でも耳にタコができるレベルで言われていることですが、人は人生に目的があった方がイキイキと生きることができると思います(7つの習慣を読んでない方はぜひ読んでください。これはいい本です)
ただ、その人生の目的なんてものは、本当に見つけることが難しい。
でもね、1つコツがあります。
それは、自分の人生の目的(ミッション)は何か、ミッションに近いと感じたことはメモに取るということ。
このポイントは、『自分の経験』をメモにとっているということです。大作の映画とか自己啓発の本とかみてると「よし、やるぞ!!」となるものですが、そういう非日常(自分の生の経験でないもの)から出てくるミッションは長続きしません。(本当のミッションではないのでしょう)
本当のミッションとは、自分事になる日々の小さな経験の延長にあります。例えば、僕の例でいうなら次のようなメモが残されています。
・この間考えた新しい分析手法に対して、それをぜひ欲しい!と言ってくれた人がいた。こういうときは本当に自分にエネルギーを感じる
・教育の評価手法を考えているとき、アイデアが閃いて連鎖反応した。この領域がやはり自分の武器にすべき部分
ということが書いています。
こんなメモをとっておくんですよ。自分が1人の人間として、仕事人として、どんなときにワクワクしたのか、エキサイティングであるのか、ということをメモにとるのです。そのワクワクさが、自分のビジョンだったりミッションに繋がってますからね。
このメモがデータになって、振り返りを実施する際の質を高めてくれるのです。
皆様の日常には、どんなワクワクの瞬間が隠れているのでしょうか。
※補足:ミッションについて、僕は「見つけるもの」ではなくて「納得するもの」だと思っとります。仮説検証を何度も繰り返して、「あ、やっぱり自分はこれを成すことに心からエネルギーを感じるんだ。。。」ということが心底ハラオチしたときが、ミッションを見つけた(納得した)瞬間だと定義してます。

(2)(できれば)70歳くらいまでの人生計画を立てる

振り返りの基になるメモをとったなら、次は振り返りの軸になる人生計画(の仮説)です。
振り返りは「何かのテーマ」を基に行うとよい結果を得ることができます。逆に言えば、適当に振り返りをしてもいい結果は得られません。
そのテーマとして「自分の人生計画(の仮説)」は非常に適していると考えます。自分の人生はこんな感じで進んでったらワクワクすると感じている。なので、こういう目標をマイルストーンとして設定して、来年はこれこれを目標に一年間頑張ってみるか!ということが考えられるからです。
会社でいうなら、中長期計画です。3年、10年、30年後と、どんな未来を望んでいるのか、計画を立てるのです。(ただし、それはあくまで仮説であることは認知しておきましょう)
最初は箇条書き程度で構いませんので、手帳やデジタルノートにリストアップしてみてください。
30歳のときはこう、40歳のときはこう、50歳のときはこう・・・と。
なにも正確に必ずやるリストをつくらなくてもいいんです。こんなだったらいいなーということを妄想しながら出してみてください。出したものはゆっくり書きなおして整理すればいいのです。
以上、年末の振り返りに向けてやっておいたらいいこと2つでした。
この2つが材料になって、年末の振り返りは質の高いものになります。
次回は実際の振り返りの方法をお伝えしようと思います。ぜひ、準備をやってみてくださいね。