リフレクションと玉ねぎモデル

 

この記事でわかること

→ 効果的な振り返りの方法は、玉ねぎモデルの6層を繋げるようなイメージで行うといいかも。

先日、振り返り、リフレクション業界(?)で有名な先生の講演会に行って来ました。

コルトハーヘン先生といって、その著書「教師教育学」は、リフレクションを「深く」学ぶ人には、かなり示唆に富む文献になっていると思います。

ちなみに教師教育学は難しい部分もあるので、ざっくり学びたい方には、こちら、経験学習入門とかがオススメですね。

さて、そんなコルトハーヘン先生の講演会ですが、凄く勉強になりました。

日頃考えていたことが話を聞く中で固まっていった感じです。

その中でも特に印象に残った「玉ねぎモデル」という考え方は、ブログでもぜひ紹介しておこうと思います。
これは企業で働く方にも必見のモデルだと思いますので、ぜひ読んでみてください。

■玉ねぎモデルとは

では、さっそく玉ねぎモデルについて説明しましょう。

玉ねぎモデルとは、リフレクションの対象になる個人のパーソナリティを6つの層で表現しようというもので、その名の通り、玉ねぎの層でそれぞれのレイヤーを表すものです。

onionmodel

で、話を聞いていると、この6層に対してリフレクションをするといいと思うわけです。

では、6つの層はどんな性質を持っているのでしょうか。順番に説明してきましょう。

まず、第1層は『環境』です。自分は何と向き合っているか?どのような環境に存在しているのか?何が起こっているのか?そんな問いへの答えが、このレイヤーを構成するパーソナリティとなります。

第2層は『ふるまい』です。自分は何をしているのか?そんな問への答えが、このレイヤーを把握するヒントになるでしょう。ここまでは目に見えて認識できるレイヤーになります。

第3層は『コンピテンシー』です。ここからは明確に目に見えるレイヤーではなくなってきます。
コンピテンシーとはざっくり言えば、成果を出すための、能力や行動特性、みたいなものです。自分が成果を出しているときに生じている行動はどんなものか?という問いが、このレイヤーを考えるヒントになるでしょう。

第4層は『信念』です。自分は何を信じているのか?世の中をどう見ているのか?そんな問いが、このレイヤーを理解する鍵になるでしょう。これは、心理学者キャロル・ドウェックによる、固定的知能感、成長的知能感の話に似ています。「頭の良さとは固定的なもので変わることがない」と考えている子どもと、「勉強すればするほど頭は良くなる」と考えている子どもでは、後者の方が実際に頭がよくなるという話です。

第5層は『アイデンティティ』です。自分はどういう人間なのか?そんな問いが、このレイヤーを探る問いでしょう。信念のうち、自分に関すること、ということも出来そうです。そして、この自分に対する考え方(セルフイメージ)は、世の中に対する考え方(信念)に大きな影響を与えているのでしょう。ざっくり言えば「自分は凄い!」と考えている人は「勉強すれば頭な良くなる!」と考える、ってことですね。

第6層は『ミッション』です。自分は世界でどんな役割を果たすべきなのか?そんな問いが、ここで考える問いではないでしょうか。エネルギーのある人は、自分の存在理由に心から納得している人が多いと感じています。自分がこの世界に存在している理由、ミッションをしっかり持っているわけです。自分のミッションが明らかになっている(と思っている人、信じている人)は、かっこいいですね。自然と周りも応援したくなり、さらに成果もでるのでしょう。

以上、玉ねぎモデルをざっくりと解釈試みてみました。ではこの解釈をもって、実際に僕達は何をどうすればいいのでしょうか。

■玉ねぎモデルはリフレクションの世界地図である

玉ねぎモデルの面白いところは、リフレクションすべき領域の全体像を示していると考えられるところです。

つまり、リフレクションの世界地図なわけですね、玉ねぎモデルは。

リフレクションしているとき、ぜひ考えてみてください。「今、自分は玉ねぎモデルのどこをリフレクションしているんだろう?」

ある人は環境について考えているかもしれません。またある人はミッションについて考えているかもしれません。バラバラとリフレクションするのではなく、自分がどこに位置するか考えてリフレクションするんです。その方が、全体としては効果的なリフレクションができるでしょう。

また、玉ねぎモデルは隣接する層が相互に影響しあっていることも忘れてはいけません。ミッションはアイデンティティに結びつき、アイデンティティは信念に結びつくのです。(もちろん、その他も同じです)

コルトハーヘン先生は、「優秀な専門家は、それぞれの層に一貫性があり、ハーモニーを奏でている状態だ」ということを言っていました。これ、まさにその通りだと思います。

全てが綺麗に繋がり、ハーモニーを奏でている状態は、最高のパフォーマンスを発揮すると思いますし、幸せな状態だと思います。

リフレクションをする目的は、このハーモニーを奏でるため。そういっても過言ではないでしょうね。

というわけで、玉ねぎモデルの説明と解釈でした。

振り返り(リフレクション)するときは、ぜひこの玉ねぎモデルを考えながらやってみると、効果あると思います。

■追伸
ちなみに、この玉ねぎモデルってのは、昔言ってた内省の高度って考え方に似ています。でも玉ねぎモデルの方がわかりやすいので、今度からこっちを使わせてもらおうかと思います。内省の高度はコチラ。

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