公開、年末振り返りシート。

こんにちは、ナカシマです。

ちょっと前のブログで開発状況を報告していた振り返りシート、先日メール版で先行公開していたのですが、ご要望が多かったため、ブログ版でもご紹介です。ぜひダウンロードしてご活用してください(・∀・)

これは振り返りシートとしてはわりと力作で、1枚のワークシートですが、かなりのノウハウが詰まっております。

イベントの参加者からもよい気づきが出ていたようで、ちゃんと効果が出ることも実証されております。トータルで結構おすすめな手法だと思います。

下記に使い方ガイドラインを書いておきますのでご参考ください。

※最新記事がアップされました。

2017年を振り返るワークシート、公開!

2017.12.29

■ワークシートの概要

本ワークシートは、1年を体系的に振り返るために開発されたワークシートです。
1年を次の4つの要素にわけて振り返ります。

  • 資源:Performance capability
  • 出した価値:Performance
  • 差分:Gap
  • ミッション:Mission

それぞれの要素は、密接に絡み合っています。必要に応じて、4つの区分を自由に飛び回って、枠を埋めていってください。

基本的に自由に埋めていけばよいですが、次の手順に従うと埋めやすいと思います。

■左側のワークシート使い方

 

シートは左側と右側に分かれています。まずは左側のシートから埋めましょう。

(1)出した価値:Performanceを埋める
まずは、出した価値からが埋めやすいです。特に今自分がいる欄(12月にやっているなら、10月~12月の欄)からだと、思い出しやすいですね。

出した価値は、最初は行動、成果の2種類で考えます。

行動は、上司に◯◯を相談した、社外の勉強会にたくさん参加した、など行動ベースの価値です。

成果は、行動の結果起きたことです。例えば、プレゼンで役員からOKを貰った、売上目標を達成できた、家族が涙を出して喜んだ、などの価値です。

これらの価値を書きながら、「この価値は、何と何が繋がって生まれて来たのだろう?」ということを考えてください。例えば、「◯◯さんがいたから、◯◯のスキルを身につけていたから、この価値が出せた!」というのがあるはずです。そして、その価値の源泉が「資源」に書き込みます。このワークシートのポイントはこの部分で、価値と資源を連想しながら行き来することで1年間を体系的に振り返ることが重要です。

そして、行動、成果の価値をある程度書いていったら、それらの価値を出しながら学んだことを思い出すはずです。学んだことを思い出したら、「学んだこと」欄に書き出しましょう。

(2)資源:Performance capability
資源は、(1)でも少し書きましたが、価値を出すための材料になるものです。ヒト、モノ、スキル、外部環境の4つに分けて考えます。

ヒトは、その名の通り、自分の周りにいる人達です。上司、後輩、家族、友達、いろんな繋がりがあると思いますが、自分が出した価値に関連している人をここでは挙げていきます。人脈の大事さに、人から助けられている事に気付くことだと思います。

モノは、自分の周りにあるモノです。これは、具体的に「新調したPC」、「偶然出会ったあの本」などの「物」でも構いませんし、「自分が主催している勉強会のネットワーク」などの直接は触れないけど所有している「モノ」でも構いません。

スキルは、自分が身につけたスキルです。

外部環境は、自分の周りにある、外の流れです。例えば、お勤めの方なら「会社の方針」や「世界の経済状況で自分の業界に深く関わっている部分」などは重要な外部環境になります。この外部環境にあわせて、自分の資源を活用して、価値を出していることが、戦略として重要になります。会社の方針に合わないことをやろうとすると、そのための資源を持っていたとしても、価値は上手く出せないよねって話です。

資源を書き出したら、その資源から生まれた価値を連想しましょう。

(3)ミッション:Mission
ミッションは、目標や達成しようと思っていたことです。(1)で書き出した資源は、このミッションがあってこそ、適切な価値に変換することができます。
いくら自分の周りにたくさんの資源があっても、ミッションがないと、行動とその結果はなんだか微妙なものになってしまいます。

ここで振り返るべきは、その期間を自分は何を目標にして行動してきたのか、どんなことを達成したいと思っていたのか、人生や事業全体からはどのような位置づけにしたいと思っていたのか、等です。

(4)差分:Gap
差分は、出した価値とミッションの差から考えます。この2つの差は、実績と目標の差ということもできます。
目標を達成するために、もっとこんな事ができたかも、学んだことからこういう事をすれば更によかった、など書き出してみてください。

■右側のワークシートの埋め方

ここまでで、左側のメインシートは埋まりました。ここからは右側のシートに作業を移します。右側のシートは左側のシートを材料に埋めていきます。

(5)成功パターン
出した価値、持つ資源などの関係性を見ていると、自分が価値を出す場合にパターンがあることに気付くはずです。
それは例えば「地道に正攻法で仕事をしているときこそ価値を出せていた」というパターンかもしれませんし、「作りこみを諦めず、精度を高めていたときに上手くいっていた」というパターンかもしれません。

この成功パターンを抽出して、来年に生かすことこそが、この振り返りの大きな目的でもあったりします。自分のパターンをぜひ抽出してください。

(6)妨げてきたパターン
これも成功パターンと同じように抽出します。特に、差分のもっとできたことなどを参考に考えると抽出しやすいでしょう。
ここで出てきたパターンは、自分が克服すべきことです。来年は戦略を立てて、克服、もしくは克服しなくてもこのパターンに陥らない方法を考えましょう。

(7)自分の特性
自分の特性は、性格や性質といった、先天的なものです。
体系的な振り返りをしていると、「やりたいことしかできない」「疲れていたら駄目」「人を笑わすのがどうしても好き」など、自分とはこういう人間だ、というものが出てきます。

自分の特性を知り、その特性を最大限に利用できるように来年の行動計画を考えましょう。

■ぜひ、仲間と一緒にやってください

ということで、振り返りシートの使い方の説明でした。

少々量が多いのですが、その分の効果は保証します。自分でも気づいていない部分が、この振り返りによってわかる可能性大です。

この振り返り、1人でやってもいいですが、できれば同じシートを使って複数人の人とやってください。そして、なぜそう書いたのか、どうしてそう思うのか、ということを対話してください。

理由は、仲間との対話の中にこそ自分からは見えない価値が隠れているから、ですね。

それでは、年末の時間が、学びに溢れた時間になること、応援しております。

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2017年を振り返るワークシート、公開!

2017.12.29