既存の枠から抜けて考えるには、問題点を前提と置き換えてみるといいかも。

外資系コンサルの企画力。

右っかわの下にある「最近読んだおすすめの本コーナー」でも少し紹介してますが、せっかくなので本体でも少しご紹介を。

読んでて思ったんですが、この本、「既存の枠をいかに抜けるか」という思想で文章が書かれているように感じます。

それを「考えるスイッチ」と表現して、その「枠の外にいく力」が企画力だ、とそんな風に言っているように感じます。

詳しくは本を読んでもらえたらと思いますが、ブログでは一点だけその内容を紹介してみようと思います。

■問題点の解決は普通の思考

まず企画をするさいには、何かの問題点がある、ということは皆様共通に伝わると思います。

企画って何かの問題点を解決するために立てるものです。

普通は企画を考えよう!ってなると、その問題点を「こうやればなくすことができます!」とか考えますよね。

でもそう考えたら、それは「普通」の思考です。みんなやっている思考です。

・・・つまり、「既存の枠」の中の思考なんですよね。

企画なんて、普通のものは面白くなくて通んないわけです。

では既存の枠を超えた思考とはなんでしょうか。

■問題点を前提と考えてみる

そこで紹介されているポイントが、問題点=解決するもの、ではなくて問題点=前提と捉えてみる、ということです。

つまり、◯◯の技術が十分にない、という問題点を「そんなもんだ!」と前提にするわけです。

例えば問題点=解決するものとして扱った場合、技術がない、って問題を解決する企画書は次のようになるかもしれません。

社員の◯◯の技術力を上げるために、こんな研修しましょう!

でも、技術がない、を前提と捉えた場合は、企画書は次のようになるかもしれません。

今ある技術は実はこんな所に応用できます!これ、やりましょう!

つまり、問題点=前提と置くことで、いつもは思いつかない領域に目をやってみよう!ということなんですね。

問題=解決するものと置いてると、そっちにばかり目が行っちゃうわけですよ。

だから、目をやらないために、「前提」にしちゃうと。

そうすれば、頭は強制的にいつもと違う領域を考えることになって、アイデアも枠を超えたものが出てくると。

面白いですねぇ。(専門?的に言うと、知識創造やデザイン思考でいうところの、逸脱事例を分析する手法のアナロジーですね)
・・・ということで、外資系コンサルタントの企画力、でした。他にも面白いコツが沢山載ってるので、良かったらチラ見してみるといいかもです。